『名探偵コナン』京極真や『ジョジョ』ギアッチョも! “メガネ=インテリ”とは限らない…定番とはちょっと違う「変わり種メガネキャラ」3選 の画像
少年サンデーコミックス『名探偵コナン』第73巻(小学館)

 メガネをかけたキャラクターといえば、「知的」というイメージを抱く方も多いのではないだろうか。メガネというアイテムは「勉強」や「博識」というイメージを連想させ、身に着けている人物を「頭脳タイプのキャラ」と印象付けてくれる。

 しかし、漫画作品のなかには、そういった定石からは少しずれたタイプのメガネキャラも多数存在する。今回は、メガネをつけていながら意外な個性を発揮するキャラクターたちについて、いくつか見ていこう。

■その空手の実力には、高校生探偵も唖然…!『名探偵コナン』京極真

 メガネをかけた知的なキャラクターといえば、その高い知名度から『週刊少年サンデー』(小学館)にて連載中の『名探偵コナン』の主人公・江戸川コナンを思い浮かべる人も多いだろう。だが同作品のなかに、コナンとはまったく異なったタイプのメガネキャラクターが登場するのをご存じの人も多いはずだ。

 コミックス22巻にて登場する高校生空手家・京極真は、高身長で健康的な褐色の肌を持つ青年である。物静かかつ丁寧な言葉遣いで、高校生らしからぬ大人びた雰囲気が特徴的なキャラクターだ。

 メガネをかけていることからインテリタイプかと思いきや、彼はあまりにも強すぎる「空手」の達人であることが特徴だ。戦闘の際にはメガネを外して戦うシーンが多いのだが、「蹴撃の貴公子」「孤高の拳聖」といった数々の異名を持つ彼の実力は、いくつもの人間離れしたエピソードを生み出している。

 腕にナイフが刺さったまま犯人を打倒するなどというのは朝飯前で、至近距離でライフルの弾を避ける、日本刀などを持つ50人ものヤクザを相手に圧勝、ボウリングのボールを投げて壁にめり込ませる……などなど、もはや「人間なのか?」と疑ってしまうほどの高い戦闘能力を有しているのだ。

 とはいえ普段は親孝行者であったり、女性の肌の露出に赤面するなど、高校生らしいウブな一面も見受けられる。強すぎる格闘技の実力と高校生としての人間味あふれる部分が融合した、なんとも不思議なメガネキャラクターである。

■神に授かった「握力」という名の贈り物『グラップラー刃牙』花山薫

 ヤクザ……というと、どこか荒々しい黒社会の存在というイメージが強いものだが、『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて連載された格闘漫画『グラップラー刃牙』には、物静かでメガネを身に着けた、あまりにも「規格外」なヤクザキャラクターが登場する。

 暴力団・藤木組系花山組の花山薫は、わずか15歳という年齢で組長の座についた逸材だ。その見た目はとても十代のそれには見えず、大人と見紛うばかりの巨体に白いスーツを身につけ、メガネの奥の瞳で相手を静かに睨みつける。

 多くを語らない寡黙な性格なのだが、ひとたび「戦い」に身を投じるとその姿は一変。格闘技の類を何一つ身につけず、己のフィジカルのみで相手と戦う。ガードすらせずに真っ向から殴り合う姿もすさまじいが、なにより凄いのが生まれつき備わった「握力」だ。なんと500円玉をへし曲げ、指で束ねたトランプを引きちぎり、握るだけで人体を破裂させるほどの超握力を有している。

 ヤクザでありながら「素手」にこだわり、あえて鍛えることをしないというそのポリシーはまさに「漢」と呼ぶにふさわしい、なんとも渋い魅力を持ったメガネキャラクターである。

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