『ドラえもん』のキャラたちが口にした「自己チューすぎる発言」3選 のび太もスネ夫もジャイアンもの画像
てんとう虫コミックス『ドラえもん』(小学館)第41巻

 子どもから大人まで、世代を超えて今も愛され続ける『ドラえもん』。勉強もスポーツも苦手などんくさいのび太のため、未来から来たドラえもんが四次元ポケットのひみつ道具を使ってのび太を助けるというストーリー。

 さて、『ドラえもん』といえば、ひみつ道具に頼りすぎるのび太をはじめとしたキャラたちの自己中心的な発言にびっくりさせられるエピソードがしばしばある。そこで今回は、漫画『ドラえもん』で見つけた自己チューすぎる発言をまとめてみた。

■世界一自分に甘いのび太の“トンデモ発言”にドラえもん仰天

『ドラえもん』に出てくる自己チューなキャラといえば、ぶっちぎりでのび太が思い浮かぶ。ひみつ道具を出してもらいたいあまりに、平気で「自分は悪くない」と、正当化する姿はよく見られる光景だ。

 コミックス45巻の「人間うつしはおそろしい」というエピソードでも、そんな自分勝手さが炸裂していた。いつものようにママから説教されるのび太だが、反省するどころかケロっとしている様子を見せ、ママの怒りは沸点に……こっぴどく叱られてしまう。

 ドラえもんが励ますと「ぼくが人なみになるんじゃなくって、人をぼくなみにする、そんな道具はないの?」と一言。このトンデモ発言には、さすがのドラえもんも仰天。「きみが考えることは、いつもどこかおかしいよ」と言いながらも、みんながのび太のようになるひみつ道具「人間うつし」を試してみることに。

 “のび太病”にかかった周りのみんなは、まるでのび太のようになってしまう。パパは寝すぎて遅刻し、ママはご飯作りを放棄。さらに学校ではみんなが遅刻、先生は問題が解けなくなる……と、ハチャメチャな光景になってしまうのだ。自分が望んだ世界とはいえ、当然これでは生活できないため、のび太はもとに戻してとドラえもんに頼むのであった。

 しかし、それでも「先生に人間うつしを使ってぼくにうつせば……」と言いのけるのび太。懲りないというか何というか……。

■優秀すぎる出木杉に嫉妬が止まらないスネ夫とジャイアンの発言

 のび太のクラスメイトの出木杉は成績優秀で、テストはいつも100点ばかり。それでいて女の子にもモテモテ……と、まさにエリートのような存在だ。

 コミックス22巻の「出木杉ぐっすり作戦」では、そんな出木杉に嫉妬するスネ夫とジャイアンの自己チューな発言がひどかった。

 出木杉を見習うようにと、クラスメイトは先生から宿題をたくさん出されてしまうのだが、これに対してスネ夫とジャイアンは「じつにいやなやつ!!」「あんなやつがいるからこっちがめいわくするんだ」と、猛反発をする。さらに「出木杉はぼくらの敵だ!!」と、珍しくのび太も賛同し、3人で一致団結。

 “出木杉をへとへとにさせて宿題をやらせないようにする”という作戦を立て、野球に誘い、しごこうとするのだが、実は出木杉はスポーツも万能で試合をやればホームランを連発することに。

 楽しくなった出木杉に「もう一試合やろうよ」と誘われるも、のび太やスネ夫、ジャイアンは自分たちが宿題をする時間がなくなってしまうことに気付き、作戦はあえなく失敗に終わってしまった。

 頭も運動神経も良いパーフェクトな人物には、理不尽を押しつけても敵わないと悟ったエピソードであった。

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