『クレヨンしんちゃん』園長先生、『銀魂』屁怒絽も! 見た目とのギャップで損しがち…「コワモテだけど実は良い人すぎるキャラ」3選の画像
アクションコミックス『クレヨンしんちゃん 』第11巻 (双葉社)

 初対面の人がどんなタイプなのか推測するうえで、見た目の第一印象はとても大切だ。もちろんそれがすべてではないとはいえ、優しそうな相手であればほっとするし、怖そうな雰囲気だったら緊張してしまうのも無理はないだろう。

 しかしなかには、見た目と中身に激しいギャップがある人も存在する。そして漫画やアニメなどのフィクションでは、そういったギャップが効果的に使われていることも多い。今回はそのなかから、“コワモテだけど良い人”なキャラについて紹介していく。

■コワモテの代表 !?『クレヨンしんちゃん』園長先生

 まずは、臼井儀人氏『クレヨンしんちゃん』に登場する園長先生を紹介したい。しんのすけが通うアクション幼稚園(アニメではふたば幼稚園)の園長で、本名は高倉文太という。

 彼はそもそも顔が怖い。それだけでなく、パンチパーマにサングラス、派手なジャケットなどインパクトのある見た目をしており、初対面の人をよくビビらせてしまう。しんのすけに“組長先生”というあだ名をつけられているほか、ボーちゃんから「2、3人殺してそう」と言われたことも……。要するに、幼稚園関係者には見えない風貌なのである。

 そんな彼は第一印象のせいで、警察からしょっちゅう職務質問を受けたり、借金取りと勘違いされたり、子どもや女性に近づいただけで泣き叫ばれたりと、さんざんな扱いを受けることが多い。しかし中身は立派な教育者で性格もすこぶる穏やか。しんのすけをはじめとした園児たちのことを優しく見守っており、教職員や親からの評判もいい。

 普段はめったに怒ることがない彼だが、幼稚園の関係者を守るためならばどんな相手にでも立ち向かっていく頼もしい一面も。ただそういうときの園長先生は、まさに“組長”の名にふさわしく、裏社会の人間もびっくりの恐ろしさを見せつける。

 この時点でギャップの塊のような園長先生だが、実は歯医者が苦手、甘いものが大好きなど可愛らしい一面も持っている。おおらかで優しいうえに頼りがいがあり、胸キュンポイントも……と、非の打ちどころがないキャラなのだ。生まれ持った顔はともかく、髪型や服装を変えれば多少は違うのでは?とも思ってしまうが、そこにはあえて触れずにおこう。

■凶悪顔でも根っからの善人!『斉木楠雄のΨ難』燃堂力

 麻生周一氏『斉木楠雄のΨ難』の主要人物である燃堂力は、三白眼とヒゲ、ケツアゴが特徴の男子高校生。モヒカンと丸刈りをミックスさせたような髪型、ガタイの良さ、そして左目にある縦一文字の傷のせいか周りから不良扱いされている。その見た目の凶悪さたるや、主人公・斉木國春の父が初対面で“ド悪党”と称したほどだ。

 しかし、ぱっと見のガラの悪さに反し、彼は根っからの善人で誰かをいじめたり困らせたりする気は一切ない“気のいい少年”である。風貌のわりに、実は喧嘩が弱いのもギャップの一つ。困った人を放っておけず、自分の損を考えず助けてしまうこともしばしば。作中では不良に絡まれた斉木を守ったり、迷子の犬を率先して捜索するなどの姿が描かれていた。

 ただ燃堂は信じがたいレベルのバカでもあり、そちらの衝撃のほうが見た目と中身とのギャップをはるかに上回るかもしれない。仮病を“ケ病”という病気だと勘違いしていたり、コンビニのバイトではお釣りを豪快に間違えたり、レジを3回も破壊したりと、その手のエピソードにはこと欠かない。基本的に何も考えていないらしく、なんと超能力者である斉木も彼の思考だけは読めないという。

 顔は怖いが心優しく、救いようがないほどのバカではあるが裏表がない燃堂。ずっと見ているうちに、凶悪顔だという設定を忘れてしまうくらい愛すべきキャラに思えてくることだろう。

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