■多くのドラえもん映画に登場していたのになぜ…?「ザ・ドラえもんズ」
最後に紹介するのは「ザ・ドラえもんズ」だ。ザ・ドラえもんズは、ドラえもんのほか「ドラ・ザ・キッド」「ワンドラ」「ドラリーニョ」「ドラニコフ」「エル・マタドーラ」「ドラメッド三世」の7人からなる、アメリカや中国、ブラジル、ロシアなど“国“をモチーフにしたキャラである。
ドラえもんがロボット養成学校で出会った仲間として初登場したのが、1995年3月に公開された映画「2112年 ドラえもん誕生」でのこと。翌年の1996年「ドラミ&ドラえもんズ ロボット学校の七不思議!?」では7人それぞれ大活躍の見せ場があり、主役級の人気を博した。
その後も1997年から2000年まで毎年映画化されていたのだが、2001年「ドラミ&ドラえもんズ 宇宙ランド危機イッパツ!」で、声の出演は最後になり、翌2002年2月公開の「ザ☆ドラえもんズ ゴール! ゴール! ゴール!!」では、声なし映像のみのサイレントショートストーリーで登場したのち、ぱったりと見かけなくなってしまった。
その大きな理由は、ザ・ドラえもんズは原作にはないキャラであったため、亡くなった藤子・F・不二雄氏の世界観を大事にしようという制作側の意図があったとされている。また、当時の子供たちの人気を得ていたものの、従来のファンからは厳しい意見も寄せられていたという情報もあった。
ザ・ドラえもんズの復活を期待している根強いファンも多いそうだが、今後復活することはあるのだろうか……?
今もなお、テレビアニメで放送され続ける国民的アニメ『ドラえもん』。知られざるキャラクターの登場はたびたび話題となり、今やトリビアとして語り継がれていたりもする。
あらためて読み返してみると、『ドラえもん』の新たな謎キャラの存在に気づくことができるかもしれない。