■悟天&トランクスは調子に乗りすぎてボコボコに…

 最後に紹介するのは、魔人ブウ編での悟天とトランクスによる失敗のケース。魔人ブウとの戦いで悟飯は戦線離脱し、ベジータは死亡。悟空はあの世に戻ることになっていたので戦える人間は少ない。そんななか悟天とトランクスが「フュージョン」という技で融合し、二人の力を合わせてブウに対抗しようと試みる。

 何度も失敗を重ね、ついにバランスの取れたフュージョンに成功。ゴテンクスとなって戦闘力は飛躍的にアップしたが、すぐ調子に乗りやすいところまで二人分になってしまったようだ。

 ピッコロが「30分後は超サイヤ人で成功させるんだ」とさらなるパワーアップについて提案したが、自信満々のゴテンクスは話を聞かずにすぐに魔人ブウのもとに向かってしまう。案の定あっさりと返り討ちにあい「ボコボコにやられちゃったぜ……」とボロボロの姿で戻ってきた。

 その後、超サイヤ人の状態でのフュージョンに成功したが、調子に乗ってしまう性格はあいかわらず。フュージョンの制限時間が迫っているのを忘れてブウのところに行ってしまい、戦う前にフュージョンが解除。あわてて戻ってくるというミスを犯した。

 悟天とトランクスは二人ともまだ幼く、もともと調子に乗りやすい性格でもあったので、それが悪いカタチで出てしまったケースと言えるだろう。

 大きな力を手にしたことで油断したり、調子に乗ってしまって失敗するケースは『ドラゴンボール』のなかでも結構見受けられる。若気の至りと言えばそれに尽きるが、こういう若者(ちびっこ)の失敗があるからこそ、経験豊富な悟空やベジータの偉大さが引き立つのかもしれない。

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