『ドラゴンボール』トランクス、悟飯、ゴテンクスも…「若気の至りによる失敗例」3選 悔やみきれない代償を伴った悲劇も…!?の画像
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 鳥山明氏による『ドラゴンボール』は、全世界で累計2億6000万部以上の発行部数を誇る人気作品。連載が終わったのは1995年のことだが、現在もさまざまなメディアで商品やサービスが展開。今年公開された映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』も世界的なヒットを記録し、10月13日には、バンダイナムコエンターテインメントからアクションゲームの『ドラゴンボール ザ ブレイカーズ』が発売されたばかりだ。

 そんな『ドラゴンボール』の物語では、多くのキャラが最強を求めて競い合うのが魅力の1つで「強さとは何か?」ということも教えてくれる。そして強い力を手にしたことによるキャラの反応はそれぞれ異なり、なかには調子に乗って勘違いしてしまう者も。そこで今回は、若気の至りで失敗したと思われるケースを紹介していきたい。

 

※以下には、コミック『ドラゴンボール』の一部内容が含まれています。ストーリーを解説するのが本記事の主目的ではありませんが、気になる方はご注意ください。

 

■パワーを重視しすぎたトランクスの失敗

 まずはセルとの戦いの最中に起こったトランクスの失敗から。精神と時の部屋での修行を経て、ベジータとトランクスは超サイヤ人をさらに超える力を身につけた。

 最初にベジータがセルと戦うが、それでも完全体になったセルにはまるで歯が立たない。その戦いを見守っていたクリリンは、トランクスが何かの力を秘めながらも、その力を見せることをためらっていることを見抜く。それを指摘されたトランクスは、父と同様に超サイヤ人の限界を超え「その世界をもさらに超えてしまった…」と明かしている。

 その後、セルに敗れたベジータが意識を失うと、トランクスは秘めていた力を解放。クリリンに自分の分の仙豆は必要ないと告げ、「ぜったいに勝ちますから」と自信満々に言い放つ。そして自らのフルパワーを発揮したトランクスは、これまでの超サイヤ人とは違い、筋力に特化した姿に変身する。これでパワーはセルを上回ったが……残念ながら“それだけ”だった。

 筋力が増えたことによりスピードは落ち、セルにまったく攻撃が当たらない。しかもエネルギーの消費は大きくなり、スタミナの消耗が激しかった。この事実にトランクスが気づいたとき、父・ベジータは同じような形態に変身できるのに、“あえてしなかった”のだと悟る。

 この変身の弱点には悟空もすぐに気づいていた。それなのにパワーだけを追求してしまったトランクスは、まだ経験が浅く、若さ故の失敗だったのだろう。

■セルをしとめ損なった悟飯の大誤算

 続いては、完全体のセルと戦ったときの悟飯が犯した痛恨のミスを紹介する。悟空は、悟飯が秘めている力が自分より大きいことに気づいていた。そしてその力は、“怒り”を契機に目ざめることも……。その悟空の狙いは見事に的中し、セルが人造人間16号の頭部を踏みつぶしたことをきっかけに、悟飯の怒りが爆発。信じられないほどのパワーを解放する。

 本気になったセルを相手に、たった2発の攻撃で大ダメージを与えた悟飯。さらに強烈なかめはめ波でセルを追いつめたが、悟飯はとどめを刺そうとせず「あんなやつはもっと苦しめてやらなきゃ…」と、らしくない言葉を口にする。

 その様子を見た悟空は、早くとどめを刺すようにうながしたが、悟飯は聞く耳を持たない。そうこうしているうちに最悪の事態に……。追いつめられたセルは自爆を決意し、地球ごと道連れにしようと行動に移したのである。

 セルの体はどんどん膨らみ、迂闊に手を出すと爆発が早まるという絶望的な状況。圧倒的に力で勝る悟飯だが、セルを攻撃できなくなった。自爆へのカウントダウンが始まるなか、悟飯はひざをついて己の行動を悔やんだ。

 結局、爆発の直前にセルを連れて悟空が瞬間移動し、セルは界王星で自爆。地球を救うために悟空が犠牲になると、悟飯は「ボクのせいだ…あ…あのときおとうさんがいったようにボ…ボクには殺せたんだ…」と泣き崩れた。

 父の言葉を無視し、セルをすぐに倒さなかった悟飯の行動は、ふだんの姿からは想像できないものだった。あれは悟飯の幼い部分が出たのか、それとも大きすぎる力を手にしたが故の慢心だったのだろうか。

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