■「弟子の船出だ、よしなに頼むよ」シルバーズ・レイリー
シャボンディ諸島でコーティング職人を営む白髪のイケオジ、シルバーズ・レイリー。種族を問わず、誰に対しても気さくで親しみやすい飄々とした性格の持ち主だが、その正体はロジャー海賊団の元副船長だ。
海賊王ゴール・D・ロジャーの右腕として“冥王”とまで呼ばれた人物で、“覇王色”“見聞色”“武装色”の3つの覇気を使いこなす強者。悪魔の実は食べておらず、非能力者でありながら、100メートル越えの海王類を軽々と狩り、海軍の大将とも互角に戦える強さを持っている。
ロジャーの処刑後、ロジャー海賊団の残党狩りが行われたが、強すぎるレイリーだけは居場所を知られながらも基本放置されている。
日頃から面倒見が良く、厄介なことに巻きこまれても解決できる圧倒的な強さを持っているため、レイリーに救われた者は多い。そのため周囲からはレイさんと呼ばれ、慕われている。とくにロジャーの麦わら帽子を受け継いだルフィに目をかけており、ルフィにとってレイリーは、覇気の使い方を教えてくれた師匠的な存在でもある。
年老いてもなお衰えぬ強さと磨きかかった渋さ、そして落ち着きのある大人の魅力でいまだに女性からモテまくりのレイリー。シニア好きの女性だけでなく、男性も「こういうイケオジになりたい」と思わせるような魅力にあふれたキャラクターだ。
■「バカな息子を――それでも愛そう」エドワード・ニューゲート
白ひげ海賊団船長で、かつて海賊王ゴール・D・ロジャーとも互角に渡り合った大海賊。グラグラの実の能力者で世界最強の男として新世界に君臨し“海賊王に最も近い男”と言われていたが、海賊王やひとつなぎの大秘宝に興味を示さず、その地位につくことはなかった。
海賊や海軍からも恐れられているが、傘下の海賊たちを息子と呼び、海賊に目をつけられそうな土地を自分の支配下に置くことで守るなど、性格は慈悲深く、家族思い。傘下に入った荒くれの海賊たちから“親父”と呼ばれ慕われていた。その中にはルフィの義兄、エースの姿もあった。
マリンフォードの頂上戦争で自分の息子たちを逃がすため、一人戦場に残って黒ひげと対峙。激しい戦闘の末、立ったままの姿で命を落としたが、その壮絶で男らしい最期にしびれた読者も多いはず。圧倒的な強さと他者を守る慈愛の心を兼ね備えた印象深い海賊である。
このほかにも『ワンピース』にはさまざまなイケオジが登場するが、とくにこの3名の生き様は男性読者も心がひかれるほどカッコイイ。『ワンピース』はサブキャラでも背景を深く掘り下げられることも多いため、今後もイケオジキャラたちの知られざる物語が明かされることを期待したい。