■連載開始のころはなかった!? “頭にツノ”が物議を醸した毛利蘭

 ありえない髪型と物議を醸し出しているのが、青山剛昌氏による人気作『名探偵コナン』のヒロイン・毛利蘭。推理漫画である本作は『週刊少年サンデー』(小学館)で1994年から連載が始まって以来、ロングヒットを飛ばしている国民的漫画だ。

 新作映画が公開されるたび大きな社会現象となるほどの『名探偵コナン』は、謎の組織に試薬を飲まされ、小学一年生の体になってしまった高校生探偵・工藤新一の数奇な物語。そんな新一の幼馴染で恋人でもあるヒロインとして登場するのが、毛利蘭だ。

 スレンダーな美人で空手の達人、新一を想い続ける一途な姿がファンに人気の蘭だが、どうしたことか頭の上部に“ツノ”が生えたような髪型をしている。今やトレードマークとなったツノだが、中身はどうなっているのかいろいろな憶測が飛び交うことも。しかも、実はこのツノ、連載が開始されたころにはなかったのだから驚きである。

 蘭のツノは連載が進むにつれて鋭く大きく成長していき、今では「蘭姉ちゃんのツノ」として誇張したコラ画像や、実際に再現しようとするコスプレイヤーが現れるなど、たびたび話題にのぼっている。ある意味、この大きく主張したツノは蘭のチャームポイントとして今やなくてはならない愛され要素ではないだろうか。

■頭の形が玉ねぎそのもの…人間離れした髪型の永沢くん

 さくらももこ氏原作の国民的アニメ『ちびまる子ちゃん』は『りぼん』(集英社)で1986年から連載されていた作品。

 本作にはギザギザおかっぱの主人公・さくらももこ(まる子)をはじめ、左から右に激しく流れるような髪型をした花輪和彦や、短めのマッシュルームスタイル(!?)の丸尾末男など、奇抜な髪型のキャラクターが多く登場する。そのなかでも、永沢くんこと永沢君男の髪型は群を抜いていた。

 皮肉な言動でまる子たちを凍り付かせることも多い彼だが、強烈なのはその髪型だ。まるで玉ねぎのような頭の形で、頂点の部分に少しだけ髪の毛が生えているようにも見える。さらに衝撃的なのが、永沢くんの玉ねぎ頭の頂点にちょこんと乗るありえないほど小さい通学帽……。はたして帽子をかぶっている意味があるのかさえ、不明である。

 そんな永沢くんをメインとした実写ドラマ『永沢君』では、劇団ひとりが永沢くんの実写に挑戦しているが、気になるその髪型はスキンヘッドに玉ねぎのような角がつけられた珍妙なものだった。さらに、ありえないほど小さな通学帽子まで再現されていたのもシュールそのもの。ネット上では「実写は不可能だと思ってたのに!!」「ジワジワくる」と、コメントが相次いでいたようだ。

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