■戦場での使い道がなさそう…『銀魂』の「醤油差しと化した木刀」
オプションのしょうもなさといえば、空知英秋氏『銀魂』に登場した発明品も負けていない。原作コミックス第17巻にて、銀時たち万事屋は人間にクーデターを起こした“機械(からくり)家政婦”を止めるため、すべての元凶である伍丸弐號(ごまるにごう)と戦うことになる。伍丸弐號は、天才科学者・林流山が自身のデータを組み込んで作ったロボット。過去に愛娘を失った寂しさによって暴走し、我を見失っていた。
からくり関連の話ということで万事屋に協力する形で登場したのが、“江戸一番の発明家”である平賀源外。彼はごつい戦車で向かい来る機械たちを一撃粉砕し、活躍を見せる。
さらに源外は、神楽の武器である“仕込み傘”も改造していた。本来は機関銃が仕込まれているのだが、柄を引くと強力なエネルギー弾が出るようになっており、その威力に神楽も感心していた。
しかし、問題なのはそのあと。一回撃つと電池がなくなってしまい、充電するまではなぜか醤油が出てくるように……。つまり、ただの“デカい醤油差し”になってしまうというわけなのだ。
それでも神楽のほうはまだマシだった。銀時の木刀にいたっては、はじめから“柄を押すと醤油が出る”という何の意味もない改造がほどこされていた。源外と神楽は「卵かけご飯を混ぜながら醤油を加味していける」「納豆ご飯もいけるアル!」と盛り上がっていたが、戦いの場では間違いなく役に立たない。いや、うまく使えば敵の目潰しくらいはできるのか……?
お弁当付きのFAX、お箸入れ付きの義手、醤油さし機能付きの武器……と、偶然にも食べ物関連のネタが揃ってしまった“しょうもない発明品”。この3つを使えば、ランチタイムに困ることはなさそうである。
こういった発明品にかんする小ネタは、数多くの作品に仕込まれているはず。これからもいろいろな謎発明品を発見していきたいと思う。