緊張がつらすぎる…『SLAM DUNK』フリースローに追い詰められたキャラ3選!桜木花道、清田信長、キャプテン赤木剛憲も…の画像
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 2022年12月3日に新作映画『THE FIRST SLAM DUNK』が公開されることになり、ファンが盛り上がりを見せている『SLAM DUNKスラムダンク)』。1990年から6年間『週刊少年ジャンプ』(集英社)で掲載されていたが、26年経った今もなお、色褪せない名作だ。

『SLAM DUNK』といえば、迫力のある試合描写が見どころのひとつだが、敵味方全員の視線が集中し、緊張する瞬間である“フリースローシーン”でもたくさんのドラマが生まれている。そこで今回は「フリースローに追い詰められたキャラ」を紹介したい。

■失敗を成功の糧にした桜木花道の“下投げフリースロー”

 神奈川県インターハイ予選の決勝リーグに進出した湘北。決勝リーグ初戦の相手は、神奈川最強と謳われる海南大附属だった。序盤こそ活躍していた主人公・桜木花道だが、海南の高頭監督はバスケ初心者の花道の弱点をつくために20cm以上身長が低い宮益をマークにつけて挑発をさせ、ゴール下シュートを次々と外させる。

 自分のせいで点差が離れることに焦る花道はキャプテン赤木剛憲の「ゴール下ではダンクだけ狙え」の助言で直接ダンクを狙おうとする。しかし、花道がフリースローが入らないと見抜いていた牧紳一にファウルをされて阻止されることに……。案の定、2本のフリースローはゴールにかすりもせず、あえなく交替することとなった。

 しかし、花道はこの試合で進化を遂げる。後半に入ってフリースローの機会に恵まれた際、突如下投げの構えをし、両手でボールを放るようにして2本ともシュートを決めたのだ。実はこれ、かつてNBAの名シューターのリック・バリーがしていたシュートフォーム。湘北の安西先生は「自分一人が初心者という状況でそれでもなんとかしようと」「いつも彼なりに必死に考えながらやっているんですよ…」と、賛辞を送っている。

 フリースローでの失敗を成功の糧にした花道。ちなみに後日、陵南戦でも花道はこのフォームでフリースローを決め、会場を沸かせている。

■スーパールーキー清田信長が受けたえげつないプレッシャー

 フリースローに苦しめられたキャラといえば、海南の清田信長も相当なプレッシャーを受けた選手のひとりだろう。

 信長は強豪海南で唯一、1年でスターティングメンバーに選ばれたスーパールーキー。花道のように相手を挑発するような言動も多いが、海南の先輩たちを敬愛しており、可愛がられている後輩だ。

 清田の苦難のフリースローは、先に紹介した海南対湘北の試合で起こった。残り5分を切り、点差はわずか4点と、どちらに勝敗が転んでもおかしくないような状況のなか「息の根とめてやるっ!!」と、ダンクに向かった清田。赤木に阻まれたが、フリースローのチャンスを得た。

 この2点を決めれば6点差となる大事な局面。会場中が静まり返り、清田ただ一人に注目が集まる。だが、緊張のなか放った1投目は「ボコッ」と虚しく外れてしまう。さらに2投目、またもシーンと静まり返る会場。息を吐き、落ち着きを取り戻そうとする清田だったが「外せ!!」と願う湘北チームの念(!?)を受け、再度外してしまった。

「決めろよ……」と横目で視線を送る牧からの圧力もえげつなく、清田が感じたプレッシャーは相当だったと思う。敵チームとはいえ、つい同情してしまうフリースローシーンだ。

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