冨樫義博氏による漫画『HUNTER×HUNTER』の最新コミックス第37巻が11月4日に発売される。同作は2018年11月から長期休載中となっているが、来たる連載再開の日に向けてこれまでのコミックス全36巻を振り返っている人も多いのではないだろうか。
念能力を駆使してのバトルが描かれる同作では強さにも種類がさまざまあり、一見すると能力が劣りそうなキャラが自分よりも格段にレベルが上の者を倒したりといった展開も描かれてきた。そのため、初期から最強クラスのキャラクターが入り混じって登場してきたのも『HUNTER×HUNTER』の特徴で、それらが今後の展開にどう関わってくるのかを考えるのも同作の楽しみ方のひとつだ。
過去のエピソードを読み返すと「実はめちゃくちゃ強いのでは」と思われるキャラも少なくない。
■序盤のかませっぽいポジションだったが実は最強格のウボォーギン
まずは作中で幻影旅団のウボォーギンだ。特別な能力は披露しておらず、ただただ圧倒的なフィジカルで戦うウボォー。念を覚えたてのクラピカに倒されたために「かませ犬」っぽい立ち位置になっているが、実は相当なツワモノだったのではないだろうか。
ウボォーといえば至近距離で拳銃を撃たれても歯で銃弾を受け止めたり、バズーカ砲を食らってもほぼ無傷な、“強化系”を代表するようなキャラクター。だが、現在進行中の「暗黒大陸編」で「拳銃」の威力が念能力者にも有効だという描写があったことで、彼を再評価する声がファンの間で目立ってきた。王位継承戦に巻き込まれたクラピカが、相手部隊が持つ銃を警戒し、「9mmパラは凝でガードしないと厳しい」とつぶやくコマがあり、だとするとウボォーはどれだけ硬かったんだということになる。
もちろんウボォーがマフィアからの銃弾の雨を浴びたときも完全な絶状態ではないとしても、ほぼノーガード状態でこめかみにライフルを食らっても無傷で、戦車を破壊できるバズーカも片手で受け止めていた。
また必殺技である超破壊拳(ビッグバンインパクト)も、クレーターができるほどで、ナックル対ユピーでユピーが見せた怒りの爆発による攻撃と同程度の破壊力に見える。
頭脳面で劣ってしまうゆえに肉体の強さが活かされそうにないが、後の展開を見ても彼ほどの強化系能力者はいなかったのではないだろうか。