少年マンガは“少年”と銘打たれているだけあって、10代のキャラクターが成長する物語が描かれる作品が多い。しかし、設定上は若いキャラのはずなのに、明らかに年齢にそぐわない大人びた見た目や言動に驚かされる人物もいる。
そういった年齢と容姿のギャップが見られる渋いキャラは『ONE PIECE』や『ドラゴンボール』など、数々の名作を生み出した『週刊少年ジャンプ』(集英社)にも数多く登場する。
そこで今回は30代から40代の男女200名を対象に、ジャンプ作品に登場する「まだ若いはずなのに実年齢と容姿がかけ離れた印象を受けるキャラ」をリサーチ。寄せられたコメントとともに、ランキング形式でご紹介したい。(アンケートサイト『ボイスノート』協力)
■たけし『世紀末リーダー伝たけし』
まず第3位(9%)に選ばれたのは『世紀末リーダー伝たけし』の主人公・たけしだった。島袋光年氏によるこの作品は、ポッポ小学校に通う1年生のたけしたちが、個性的な敵と激闘を繰り広げるギャグバトル漫画だ。
青々としたヒゲの剃り跡に濃い胸毛……どこからどう見てもオッサン顔のたけしは、10代どころか7歳の小学1年生。クラスのみんなのリーダー的存在として、たくましく心優しい一面も見せてくれる魅力的なキャラクターである。
そんな老け顔キャラを象徴するようなたけしを選んだ人からは「ひげの剃り跡が中年のおじさんみたい」(37歳・男性)、「文句なしに小学生に見えない青ひげです」(48歳・男性)、「一番、見た目との年齢差があると思う」(34歳・男性)といった声を集めた。
■ケンシロウ『北斗の拳』
続いて第2位(16.5%)にランクインしたのは、『北斗の拳』(原作:武論尊氏、作画:原哲夫氏)の主人公・ケンシロウ。ケンシロウは北斗神拳を使いこなす筋骨隆々の青年。彼の年齢には諸説あって、「修羅の国編」での発言から単純に逆算すると初登場時のケンシロウは10代ということになってしまう。
そのあたり曖昧ではあるが、真実が10代にせよ20代にせよ、ケンシロウのあの険しい顔つきや落ち着いた態度は、それよりもっと上の年齢を感じさせる貫禄と風格がある。
そんなケンシロウを選んだ人からは「人に優しく、ときに過激な制裁を下す二面性が好き」(49歳・男性)、「年下とは思えない落ち着き方。寡黙でかっこいい」(43歳・女性)、「最初から大人の渋さを感じた。男気あふれるところにもひかれます」(47歳・女性)などの声があり、容姿だけというより内面のダンディさを挙げる意見が目立った。