■ビビとコーザ
そしてウソップとカヤ以上に身分差がありながら、昔からの仲の良さがうかがえるのが、ビビとコーザの2人だ。アラバスタ王国の王女ビビと、反乱軍の元リーダーだったコーザは幼なじみ。幼い頃はいがみ合う仲だったがケンカを経て仲良くなり、誘拐されそうになったビビを救ったこともある。コーザの顔の傷はそのときについたものだ。
「バロック・ワークス」によるアラバスタ王国の乗っ取り計画が阻止されたあと、国は復興しつつあり638話の扉絵にコーザが登場。そこには「アラバスタ王国 王国環境大臣コーザ」と書かれており、新世界編ではアラバスタの大臣になっていることが明らかになった。
さらに823話の本編にもコーザが登場。マリージョアに向かうビビたちの船を見送るシーンが描かれ、父のトトが「ずいぶん楽しそうだったなビビちゃん」とつぶやくと、コーザは「また海賊気分が蘇ったんだろ…王女らしくなってきたかと思えば…」と親しげに語っていたのが印象的だ。
幼い頃は身分違いの二人だったが、今やコーザも立派な大臣。ともなればアラバスタを誰よりも愛する二人だけに話も合うのでは……などと考えてしまう。
そんなわけで今回は個人的にその後の仲が気になるペアを紹介させていただいた。このほかにも「ひょっとすると…?」と思うところのある男女はたくさん存在する。とはいえ、これまで頑なに恋愛描写を描かなかった尾田先生が突然心変わりするとも思えないので、扉絵などでチラッとでも匂わせるシーンなどあることに期待したい。