強力な機体を操り、強敵と戦いを繰り広げる『ガンダム』シリーズの歴代主人公たち。中にはニュータイプやイノベイターなど、これまでの人類にはない超感覚を発揮してモビルスーツ戦を有利に戦うキャラクターもいる。
そんな操縦技術に秀でたガンダムの主人公たちだが、実は生身でもとてつもない戦闘力を持つキャラクターがいるのはご存じだろうか? 今回はそんな「生身も強い」ガンダム主人公を3名紹介していこう。
なお『機動武闘伝Gガンダム』の主人公ドモン・カッシュは、生身のままモビルファイターを粉砕するという、あまりにも人間離れした身体能力の持ち主なので、今回は殿堂入りとさせていただいた……。
■武装したテロリストを素手で撃退する驚異の格闘術
最初に紹介するのは、劇場版が大ヒットした『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の主人公、ハサウェイ・ノアだ。その映画の中でも描かれた、地球行きの特別便“ハウンゼン”を襲撃した「自称マフティー」たちを生身で制圧したハサウェイの身のこなしは相当なものだった。
テロリストから拳銃を奪い取り、振り向きざまに正確な射撃を披露。その後は単身でコックピット付近にいたテロリストを射殺したあと、残っていたもう一人には鮮やかな腕ひしぎ十字固めを決めている。
華麗に飛びつきながらの流れるような腕ひしぎは、まさに神業。武装した相手に真っ向から向かっていく精神力と、迅速に制圧してしまう的確な動きは常軌を逸している。少ない描写ではあるが、このシーンだけでも歴代のガンダム主人公の中でも屈指の格闘能力ではないかと推察できた。
余談だが『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』では、アムロがシャアに巴投げを見舞うシーンがあった。ハサウェイの腕ひしぎ十字固めも柔道などでも用いられる技なので、もしかするとニュータイプには柔道の才能があったりする!?