ヤンデレとは「病み」+「デレ」を組み合わせた造語で、もとはツンデレから派生した言葉と言われている。相手に対する好意が限界突破し、はからずも異常に思える極端な行動をとってしまう人を指す。
アニメや漫画の世界では、この“ヤンデレ”と呼ばれるキャラ属性がいつの間にか定着。見た目はかわいく大人しそうに見える子が、好きな人やそれに関わる物事に対して突如性格が豹変するようなケースが見受けられる。
そこで今回は人気作品の中で見かけた個人的に印象的だったヤンデレキャラを厳選し、その恐ろしさを紹介していきたい。
■重すぎる愛とひどすぎる暴言で相手を追い詰める!?
まず最初に紹介するのは、荒木飛呂彦氏の『ジョジョの奇妙な冒険』第4部に登場した山岸由花子。彼女は頭脳明晰な優等生タイプの美少女で、広瀬康一に恋をする。
康一に告白をした由花子は煮え切らない態度をとる康一にイラ立ち、いきなり激昂。テーブルを殴りつけ、「愛してるの!? 愛してないの!? さっさと答えてよっ!」と言い放つ。さらに由花子は異常なまでの嫉妬心を見せ、康一のゴミ捨てを手伝っただけの女生徒に激怒。スタンド能力で女生徒を焼き殺そうとした。
そして由花子の重すぎる愛にドン引きする康一。深夜、康一の部屋に現れた由花子は、彼を拉致。“教育”と称して別荘に監禁した。止まらない由花子の暴走はますますエスカレートし、食事をするにもトイレに行くにも与えられた問題に正解しないと行けない拷問のようなスタイルで指導。康一はトイレに間に合わず、失禁する場面も……。
とうとうついていけなくなった康一は、由花子にスタンド対決を挑む。康一のスタンド「エコーズ」がACT2に進化して由花子の能力を上回ると、それが認められない由花子は康一の殺害を決意し、永遠に自分のものにしようとする。その戦いの中で由花子は、「よぐもぉ! くおの! ションベンちびりがぁぁぁぁぁ」など、恋する康一を口汚く罵る場面もあった(もっと下品な言葉も…)。
ちなみに康一に敗れた由花子は、最後は自分を助けてくれた康一の男らしい態度に惚れ直し、絶対諦めない様子。もはや災難としか言いようがない……!?