連載開始から25周年を迎えた、尾田栄一郎氏の人気マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』。本作の中では、一度は死んでしまったと思われたキャラが生存していることが分かり、ファンを喜ばせたドラマチックな展開も存在する。
そこで今回は、個人的に「生きてて良かった!」と痛感した、奇跡の生還を果たしたヒーローたちを紹介したい。
※以下には、コミックス『ワンピース』の一部内容が含まれています。ストーリーを解説するのが本記事の主目的ではありませんが気になる方はご注意ください。
■ビビが慕う、アラバスタ最強の“ハヤブサ”
まず最初に紹介するのは、アラバスタ王国の王女「ネフェルタリ・ビビ」の護衛隊の副官を務める「ペル」。ゾオン系の「トリトリの実(モデル隼)」の悪魔の実の能力者だ。
アラバスタ編の終盤、王国の広場にクロコダイルがしかけた時限式の巨大爆弾が始動。広場どころか町全体が吹き飛ぶ直径5キロの破壊力を持つ爆弾で、麦わらの一味たちもなすすべがなかった。
そんなとき、ペルは巨大爆弾をつかむと単独で大空へと舞い上がり、はるか上空で爆弾が大爆発。これによって広場の被害は最小限に食い止められたが、命がけで国を守ったペルの献身には多くの読者が涙したことだろう。
しかし、コミックス24巻に収録された第217話に、砂漠のとある病院から退院する謎の人物が登場。このとき医者が忘れ物の帽子を手にしたコマが描かれていたが、それはペルがかぶっていた帽子で彼が生存していたことが分かる。
その後344話の扉絵では、同じアラバスタの家臣であるイガラムやチャカたちと一緒に、ペルが男湯に浸かっているシーンが登場。ペルの胸元には爆発時のものと思われる大きな傷跡も確認できた。さらに439話では、エニエス・ロビーから帰還したルフィたちの新しい手配書を眺めるペルの姿がある。