歴代『機動戦士ガンダム』ビームより物理で殴るのが正義…予想外に強力だった「ハンマー兵器」3選! Wiiではローンチタイトルにもの画像
画像はバンダイのプラモデル「RG 1/144 RX-78-2ガンダム」より (C)創通・サンライズ

『ガンダムシリーズ』といえば、現実の技術では実現できない兵器が数多く登場する。MS(モビルスーツ)やMA(モビルアーマー)はもちろん、ビームサーベルやビームライフルもフィクションだからこそできる夢の武器だ。

 しかし、そんなガンダムの歴史の中でも、原始的で特に際立つ武器がある。それがハンマー系の武器。ビームの形状を固定化して切断したり、圧縮したビームを撃ち出したりするのではなく、高質量・重量のカタマリをただぶつけるシンプルな武器だ。

 そこで今回は歴代の『ガンダム』作品の中から「物理で殴る」を地でいく、ハンマー系の武器を3つピックアップ。どのような活躍をしたのか振り返ってみたいと思う。

■チェーンと鉄球が荒々しい初代ハンマー

『ガンダムシリーズ』でハンマーが最初に登場したのは、1979年放送のテレビアニメ『機動戦士ガンダム』の第5話「大気圏突入」にて。ガンダムが持つ「ガンダムハンマー」と呼ばれるこの武器のデザインは、いわゆるモーニングスター。グリップとチェーン、鉄球によって形作られるシンプルなものだ。

 ガンダムが開発された当初はまだまだ実弾系兵器が主流で、ジオン軍の量産機であるザクも金属製のヒートホークや実弾を用いるザクマシンガンが主兵装。ビーム兵器を持っていたのはガンダムだけであった。そんな最新型のガンダムが、まさかの超物理武器であるハンマーを持っている点がアンマッチで今見返してもやはり衝撃的だ。

 また第26話「復活のシャア」では強化武装のハイパーハンマーも登場。鉄球内部にバーニアを仕込むことで威力を増大させた。鉄球をぶつけるだけという単純な攻撃だが威力はかなり高く、まともに命中するとザクを一撃で破壊できるほど。さらに、エネルギー効率もいいため、正確に命中できるパイロットの技量次第ではかなりの強武器といえる。

 しかし、相手のMSがハンマーのパワーを上回っている場合は脅威にならず、実際にジオン軍MSのゴッグには受け止められてしまった。ガンダムを開発したテム・レイは一体なにを思ってビーム兵器とハンマーを用意したのか、実に気になるところである。

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