■抜ける時の条件が厳しすぎる…ビッグ・マム海賊団
ビッグ・マムの異名を持つシャーロット・リンリン率いる「ビッグマム海賊団」もひどい。とりわけ恐ろしいのが、海賊団を抜けるときの条件が厳しすぎることだろう。
ビッグ・マムは「来る者は拒まず、去る者は殺す」という主義の持ち主。無断で傘下から抜けようとしたら必ず命を狙われるうえ、きちんと抜ける旨を伝えたとしても「ソルソルの実」の能力によるルーレットで、寿命を取られるか海賊団に残るかを選ばせられたり、数本の手足を失ったり、仲間を数人生贄にされたり……など、とにかく最悪な結果にしかならない。
そんなビッグ・マムの能力「魂への言葉(ソウルポーカス)」は、人間が持つ生への執着に話しかけ、少しでも死の恐怖を感じたら寿命を抜き取るというもの。ジンベエがビッグ・マムの傘下から抜ける際には持ち前の漢気と胆力で臆さなかったため、寿命をとられずに済んだが、ジンベエのようなタフな精神力がない人にはやはり入団はおすすめできない。辞めるときにこんな条件があるなんて、ブラック企業どころではない。
■常に身の危険に晒される…ドンキホーテ海賊団
最後は、元王家七武海ドンキホーテ・ドフラミンゴ率いる「ドンキホーテ海賊団」を紹介したい。言わずもがなだが、この海賊団はなんといってもドフラミンゴの残虐非道さと4人の最高幹部たちの凶悪さが際立っている。
中でも、特殊能力チームの「トレーボル軍」への配属は最悪だ。この軍の特別幹部のシュガーは「ホビホビの実」の能力者。触れられるだけでおもちゃにされ、さらにおもちゃにされた人の記憶が全世界から消滅してしまう。
Dr.ヒルルクの名言に「人はいつ死ぬと思う…?」「…人に忘れられた時さ…!!!」というものがあるが、まさに人から忘れられることは死ぬも同然。シュガーの前でヘマをしたり、機嫌を損ねるようなことがあったら、簡単におもちゃにされて全世界から存在が消えてしまうのだ。
ちなみに、ドフラミンゴの協力者のシーザーの下に配属されるのも嫌だ。「SMILE」という“人造悪魔の実”の製造に成功しているシーザーだが、平気で嘘をつく性格や、その狂人っぷりから、船員であっても実験対象になりかねない。
さらに、悪魔の実とはいっても人工的なため、優れた能力が必ずしも手に入るわけではないうえ、能力を得られなかった場合、副作用としてカナヅチになり、死ぬまで笑顔以外の表情を失ってしまう。地獄というほかない……。
「絶対入りたくない海賊団」を選ぶにあたって、あらためて海賊団の一覧を見てみたが、“海のならず者”だけあって、まともに考えれば入りたくないところばかり。結論、自らが船長になって好きなように海賊団を作り上げていくのがベストかもしれない。