■『FAIRY TAIL』ナツとグレイ

 真島ヒロ氏の『FAIRY TAIL』の主人公であるナツ・ドラグニルは、幼なじみのグレイ・フルバスターと犬猿の仲である。彼らは2人とも、幼少期からギルド“妖精の尻尾(フェアリーテイル)”に所属する魔導士であり、他のメンバーとともに家族のように育ってきた。

 炎を操るナツと氷の造形魔導士であるグレイ。ビジュアル的にもツリ目のナツとタレ目のグレイというように、何かと正反対な面が目立つコンビだ。

 ことあるごとにケンカばかりして周りを呆れさせている2人だが、互いの実力はしっかり認めている。共闘するシーンも多く、そんなときにはふだんの仲の悪さなどどこへやら、抜群のコンビネーションを発揮。長いつき合いだからこそ相手のことをよく分かっているし、信頼関係もあるのだ。

 ナツもグレイも、ギルドの仲間を“家族”として大切に思っており、その枠の中には当然お互いの存在も含まれる。だからこそピンチのときには絶対に駆けつけるし、もし相手が間違った道を進もうとしたときには全力で止める。

 家族としてずっと一緒に生きてきたからこそ、切っても切れない絆で結ばれているのだろう。毎日繰り返すケンカも、彼らにとっては欠かせないコミュニケーションの1つ……なのかもしれない。


 互いに屈折した想いを抱えていたり、そりが合わずケンカばかりだったり、何かと張り合ったり……。シンプルに仲が良いとは言い切れないが、根っこの部分では確かな絆がある幼なじみコンビを紹介してきた。ふだん反発しあう2人が、ふとしたとき強い信頼関係を感じさせるシーンにはグッとくるものがある。そんな魅力あふれる独特の関係性から目が離せない。

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