長谷川町子氏によるマンガが原作で、もはや国民的アニメとも言える『サザエさん』。同アニメが日曜夕方に放送されることから、翌日の学校や仕事を思い出させて憂鬱な気持ちにさせる「サザエさん症候群」という言葉まで生まれたほどです。
そんな誰もが知っているテレビアニメ『サザエさん』において、実はあまり知られていない意外な事実も存在。そこで今回は、思わず誰かに話したくなるようなサザエさんのちょっとした豆知識をご紹介いたします。
■初代・カツオの声は「ドラえもん」?
『サザエさん』は、1969年からフジテレビ系列で放送されている超ご長寿番組。そのため、何人ものレギュラー声優が代替わりしていることは多くのファンの知るところでしょう。
磯野家の長男・カツオの声は、現在冨永みーなさんが担当。その前任の高橋和枝さんがもっとも長く務めていたので、その声の印象が強い人もいるのではないでしょうか。
ですが、実は高橋和枝さんはカツオ役の声優としては二代目。実は一番最初にカツオの声を担当したのは、現在の水田わさびさんの前に『ドラえもん』の声優を務めていた大山のぶ代さんでした。アニメ『サザエさん』の放送開始からわずか2か月で、自主的に降板されたことを過去に大山さん自身が語られています。
詳しい降板理由は不明ですが、あの特徴的な声の持ち主である大山さんが『サザエさん』と『ドラえもん』という両方の国民的作品で声を担当していたのは驚きですね。
■タラちゃんに妹が存在した?
サザエとマスオの子どもは、タラちゃん(タラオ)しかいない設定になっていますが、かつてフグ田ヒトデという妹が描かれたことがあります。
それはサザエさんの10年後を描いた長谷川町子さんの1ページマンガに登場したもので、ワカメちゃんによく似た女の子のヒトデの姿が描かれていました。それ以降、原作マンガ・アニメともに一切登場していないため、ヒトデはフグ田家の幻の第二子ということになります。
しかし、2019年に放送された実写版ドラマ『磯野家の人々~20年後のサザエさん~』(フジテレビ系)に、高校2年生になったヒトデ(演者:桜田ひより)が登場。『サザエさん』の世界に突如登場した「フグ田ヒトデ」の名は、SNSでトレンド1位になるほどの大きな注目を集めました。