本当に学生…!? 『SLAM DUNK』牧紳一『テニスの王子様』真田弦一郎『アイシールド21』進清十郎など、スポーツマンガの魅力あふれる「老け顔キャラ」3選の画像
photoAC

 手に汗握る熱い試合展開、青春を彩る友情物語などで、読んでいる人の興奮を誘うのがスポーツマンガの魅力。2020年に完結した『ハイキュー!!』や、2022年12月3日から映画が公開されることで、今また脚光を浴びている『SLUM DUNK(スラムダンク)』など、いつの時代もスポーツを題材としたマンガは人気を博している。

 そんなスポーツマンガは中高生の部活物語として描かれることが多く、作中に出てくるキャラクターの大半は当然学生である。にもかかわらず、どのスポーツマンガにも、どう考えても「オジサン」に見えてしまうキャラクターが一人はいるだろう。

 学生なのに年相応に見えないギャップからか、実はこうした“老け顔キャラ”というのは、ひそかに女性読者から人気を集めることも多い。そこで今回は、個人的に魅力を感じていた、どこからどう見ても学生には見えない「老け顔のキャラ」について紹介していきたい。

■見た目だけなら30代の貫禄!? ダンディすぎる海南主将「牧紳一」

 いろんな老け顔キャラが登場する井上雄彦氏によるバスケマンガ『スラムダンク』の中で、とくに目をひいたのが海南大附属高校のバスケ部キャプテンである牧紳一だ。

 高校3年生ながら大人っぽいオールバックをビシッと決め、さらに目の下にある泣きぼくろのセクシーさもポイントが高い。また、試合中にセットした髪が汗で次第に崩れ始める様子にグッと来た人も多いだろう。いつもしっかりしている人物がさり気なく見せる“隙”の部分に魅了されるのだ。

 性格は熱血でストイックな根っからのリーダー気質。お調子者の清田信長にゲンコツをくらわす姿は、キャプテンとしての厳格さを示していた。それでいて面倒見の良いところもたまらない。オフの日に偶然出会った桜木花道に「お前も見とくか?」と愛知まで遠征する敵情視察に誘い、清田と一緒に連れていくシーンがある。

 手持ちが500円しかなかった他校の花道の交通費まで出してやり、なおかつ全国区のスター選手のすごさを教えてあげる牧の寛容さ、懐の広さには感心させられる。

『スラムダンク』には牧だけでなく、赤木剛憲や魚住純といった老け顔キャラも登場。どちらかと言えば、赤木や魚住がごついオッサン寄りの老け顔だとすると、牧はダンディな「おじ様」寄りの老け顔ではないだろうか。

 そんな牧のことを花道は「ジイ」と呼び、老け顔を茶化したときには「赤木の方がフケてるぞ」と、若干ムキになって反論した姿はすごくかわいらしかった。

  1. 1
  2. 2