■たしぎ

 たしぎは海軍本部に所属する軍人で、現在は大佐まで昇進している女性。ゾロとは敵対する関係性である。彼女の容姿はゾロの親友である、亡くなった“くいな”にそっくりで、そのことにゾロも驚いていた。

 二人は共通の話題である“刀トーク”を繰り広げたりする場面もあったが、たしぎが海兵であることが分かり敵として対峙。そのとき刀を交えたゾロはたしぎを圧倒しながらも斬らず、武器を弾くことで決着をつけた。だが、ゾロが自分を斬らなかったことを、たしぎが問い詰める場面も……。

 その後もゾロとたしぎはたびたび遭遇し、陣営が異なりながらも加勢したり、共闘したりと何かと接点は多い。

 かつて、ゾロの憧れの存在であり、親友でもあった“くいな”と瓜二つの顔を持つたしぎ。ゾロが「パクリ女」と呼んで感情をあらわにする珍しい存在なところも、個人的にはたしぎを特別視しているように思えてならない。

■ペローナ

 スリラーバーク編で登場し、ゲッコー・モリアの配下である四怪人の1人だったペローナ。ピンクの髪をツインテールにまとめ、印象的なゴスロリファッションに身を包んでいた女性だ。「ホロホロの実」の能力者で、相手の感情をネガティブにして戦意を喪失させる力を持っている。

 ゾロとペローナは、スリラーバーク編ではほとんど接点はなかったが、麦わらの一味のメンバーがバラバラになったあとに二人は遭遇。傷だらけのゾロを文句を言いながら介抱したのがペローナであり、鷹の目のミホークの棲み家でミホーク、ゾロ、ペローナは2年間も奇妙な共同生活を送ることになる。

 もともと敵だったはずのペローナだが、ケガで動けないゾロに新聞を見せてあげる場面が描かれ、ゾロとミホークの修行中の回想シーンでもしっかりペローナが見守っていた。

 そして2年後に麦わらの一味が集合したとき、シャボンディ諸島までゾロを送り届けたのもペローナだ。海軍の追手をホロホロの実の能力で阻止したペローナに、ゾロが「何でまだここにいるんだ!!」と問い詰めると、ペローナは「この島へ送ってやった恩人になんだその言い草」「私がいなきゃお前今頃……」と反論、まるで痴話ゲンカのようなやりとりをしていたのが印象的だった。

 もし叶うなら、ペローナとゾロには再会を果たしてもらいたいものだ。


 そんなわけで今回はゾロと近しい距離にいた、気になる女性キャラを紹介した。今後の『ワンピース』の中でラブコメ的な展開が描かれるのかは作者の尾田栄一郎氏次第だが、彼女たちとの“その後”を見てみたいと思うファンは多いのではないだろうか。

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