『ゴールデンカムイ』バラエティ番組さながらのヌルヌルも…本人たちは真剣でも…思わず笑ってしまうシュールすぎる戦闘シーンの画像
『ゴールデンカムイ』バラエティ番組さながらのヌルヌルも…本人たちは真剣でも…思わず笑ってしまうシュールすぎる戦闘シーンの画像

 2022年4月に『週刊ヤングジャンプ』での連載に幕を閉じた野田サトル氏による漫画『ゴールデンカムイ』。7月19日にコミックス最終巻となる第31巻が発売となったが、10月からはアニメ第4期の放送が予定されており、8月5日から19日にかけて菊田特務曹長役に堀内賢雄、有古一等卒役に水中雅章、海賊房太郎役に関智一といった新キャスト陣が発表されファンが盛り上がりを見せている。

 アイヌの金塊をめぐり、日露戦争で活躍した元軍人・杉元とアイヌの少女・アシㇼパが冒険を繰り広げる物語が描かれる同作。作中では金塊を狙う者同士が激しくぶつかり合う迫力たっぷりの描写が見どころだが、戦闘シーンはシリアス一辺倒というわけではなく、思わず笑ってしまうようなギャグ要素が取り入れられていることも多い。今回はそんなシュールな戦闘シーンについて紹介していきたい。

■バラエティ番組さながら…ヌルヌル階段で滑りまくる軍人たち

 まずは105話「夏の虫」から描かれた、“稲妻強盗”こと坂本慶一郎が第七師団相手に大立ち回りをみせたバラエティ番組さながらのヌルヌルバトル。彼はたいへんな健脚で知られており、1日に裸足で200キロの距離を走ったこともある化け物である。

戦いの舞台となった油問屋は入り組んだ構造になっていたが、稲妻は自慢の脚を活かした跳躍やその名にふさわしい素早さであちこち逃げ回る。立て続けに打ち込まれる弾丸をものともしない彼の姿は、思わず惚れ惚れしてしまうものだった。

問題はその後、鯉登が稲妻を追って階段を駆け上がろうとしたシーン。稲妻陣営は敵を足止めするため、階段に食用の油をまいて滑りやすい状態にしていた。当然、鯉登はヌルッと足を滑らせ、そのままの勢いで滑り落ちていってしまう。「きええええッ」と猿叫をあげる鯉登と、それをいつもの無表情で受け止める月島。その後に二階堂も続くが、結局彼もずっこけて猛スピードで滑り落ちてきた(しかもV字開脚で)。最終的に3人まとまって仲良く転がる姿は、乱戦中とは思えないシュールなものだった。全員無表情なのが余計に笑いを誘う『ゴールデンカムイ』ならではのバトルと言えるだろう。

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