子どもから大人まで楽しめる作品として長年愛され続ける『ドラえもん』。未来からやってきたドラえもんが、おなかの四次元ポケットからさまざまなアイテムを取り出して、のび太をサポートするストーリーだ。
ドラえもんの“ひみつ道具”にはとても便利な効果がある一方で、のび太や他の人が使い方を誤って最後は困った状態に陥るのがお約束。しかし、そんなドラえもんのひみつ道具の中には、イマイチ用途が不明なモノが存在するのをご存知だろうか。
そこで今回はどう考えても使用者に対するメリットや、正しい用途が思い浮かばない、謎めいたひみつ道具を紹介していこう。
■見えなくなる目ぐすり
ジャイアンに貸した本を取り戻すために、透明人間になりたいと思ったのび太。ドラえもんに泣きついて出してもらったのは「(のび太の目から他の人の姿が)見えなくなる目ぐすり」だった。
このひみつ道具を使用したのび太は、他人から見えてないと勘違いし、大胆にジャイアンの家に侵入する。のび太の目には他人の姿が見えないので留守だと思いこんでいたが、ジャイアンやその家族はしっかり在宅していた。
これはドラえもんが勘違いして誤ってのび太に渡してしまったひみつ道具だったが、自分以外の人が見えなくなるという効果の正しい使い道が謎だ。自分が透明人間になるのとはまったく逆の効果なので、もしかすると嫌がらせ用の道具なのだろうか……。
■ねがい星
ドラえもんが、役に立たないので捨てようとした「ねがい星」という道具も使用者のリスクが高いひみつ道具。これは、使用者の願い(発言)を叶えてくれるアイテムかと思いきや、間違った願いを叶える効果があった。
たとえば「鯛焼き」を欲しがったジャイアンに「タイヤ」と「木」を出したり、「香水」を欲しがったスネ夫の家の中で「洪水(こうずい)」を起こすという、もはやワザとやっているレベルの間違いをする、やっかいな道具だ。
ただし、願いを告げた人以外にはありがたい効果を及ぼすこともあり、「のび太の部屋の中に雨を降らせろ」とスネ夫が願ったときに、大量の飴が降ってきてのび太とドラえもんが大喜びする場面もあった。
とはいえ思い通りの願いが叶えられない以上、積極的に使うには抵抗があるひみつ道具と言わざるをえない。