『鬼滅の刃』甘露寺蜜璃『SLAM DUNK』赤木晴子、『らんま1/2』シャンプーなど、女子目線で応援したくなった「少年マンガの恋する女子」3選 メインヒロインより肩入れするケースも…の画像
画像は『らんま1/2』(小学館)第11巻・書影より

 マンガ好き女子としては、少女マンガ、少年マンガを問わず、魅力あふれる女の子キャラに共感しがち。とくに恋するヒロインは大好物で、さまざまな苦難を乗り越えて恋を成就させようと頑張る姿にはいつも魅了させられる。

 主人公とヒロインが結ばれてハッピーエンドになる展開もあれば、作中で恋敵に敗れてしまうケースも……。それでも振り向いてもらおうと健気に努力する姿を見ていると、思わず「頑張れ!」と応援したくなる。

 そこで今回は、個人的に少年マンガを読んでいて応援したくなった、魅力あふれる恋するヒロインたちをご紹介したい。

■惚れっぽさも魅力? 強くてカワイイ乙女な剣士

 最近の人気作品で、もっとも応援したくなったヒロインが吾峠呼世晴氏の『鬼滅の刃』に登場する甘露寺蜜璃。どちらかと言えばシリアスな展開が目立つ『鬼滅』において、一服の清涼剤のような能天気な明るさを備えた女の子だ。

 スタイル抜群で女の子らしい容姿の持ち主ながら、強者ぞろいの鬼殺隊のトップに立つ“柱”の1人というギャップにひかれる。また鬼殺隊に入った理由も、ステキな殿方を見つけるためというあたりもすごく蜜璃らしい。

 物語の序盤は惚れっぽいところもあり、男性にキュンキュンときめく姿は見ていてほほ笑ましい。かと思えば鬼に対しては「私、いたずらに人を傷つける奴にはキュンとしないの」と敵意をむき出しに言い放つシーンもあって、その凛々しい表情にグッとくる。

 強さとかわいさを兼ね備え、感情表現豊かなところが甘露寺蜜璃の魅力。テレビアニメ『鬼滅の刃』の「刀鍛冶の里編」の製作も決まっていて、蜜璃はこのエピソードのキーパーソンの1人なので、映像でその活躍を見られる日が楽しみでならない。

■恋に応援に、いつもポジティブな女の子!

 1990年から96年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載された、井上雄彦氏によるバスケマンガ『SLAM DUNK(スラムダンク)』。累計発行部数は1億2000万部を突破している90年代を代表する大人気作品で、今年12月からは新作アニメ映画が公開されるなど、いまだに大きな注目を集めている。

 そのヒロインである赤木晴子は、同性の目線だと賛否の分かれるキャラと言えるだろう。主人公・桜木花道ではなく、流川楓のほうにぞっこんで、そのわりに花道に対して“思わせぶり”と言われてもおかしくない態度をたびたびとっていた。

 実際、周囲でもどちらかと言えばサバサバ系のマネージャー彩子のほうが人気もあったが、流川がどんなにつれない態度をとっても、終始変わらない晴子の一途さは、個人的に応援したくなった大きな理由だ。

 いくら流川がバスケ一筋とはいえ、ずっと憧れていた存在にろくに見向きもされないのは、さすがに心が折れそうなもの。だが晴子はそんな状況にもめげず、いつも前向きに彼一筋で応援し続けていたのがすごく立派に思えた。

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