アニメも好評だった『甘々と稲妻』実写ドラマ化された『舞妓さんちのまかないさん』も! 読むとホッと一息つける、心あたたまる「日常系ごはん漫画」3選の画像
少年サンデーコミックススペシャル『舞妓さんちのまかないさん』(小学館)第1巻・書影より

 食べることは生きるうえで欠かせないものだ。ただ栄養をとるという意味だけでなく、ときには家族や友人とともに食事を楽しむこと自体が、心を癒したり救ったりしてくれることもある。

 そんな食をテーマにしたグルメ漫画は数多く存在し、日常系はもちろん、料理バトル、異世界×料理など、実にさまざまなジャンルのものが楽しめる。

 今回はそれらの中から、“食卓を囲む”人々の姿があたたかく描かれている、日常系ごはん漫画にスポットをあててご紹介。何かと忙しく心がすさむ毎日、ごはん漫画を読んでホッとするひとときを過ごしてみるのはいかがだろうか。

■舞妓たちを支えるごはんが続々登場『舞妓さんちのまかないさん』

 小山愛子氏による『舞妓さんちのまかないさん』は、『週刊少年サンデー』(小学館)にて連載されている作品。原作コミックスは20巻まで発売されており、アニメ化はもちろん、森七菜と出口夏希主演で実写ドラマ化もされた人気作だ。

 本作は京都の花街にある屋形(舞妓たちの住む家)を舞台に、日々修行に励む舞妓たちの日常が描かれている。ただし主人公の少女・キヨは舞妓ではなく、彼女たちのために食事を用意する“まかないさん”だ。

 キヨの作る料理は親子丼やハンバーグ、うどんなどの一般的な家庭料理がほとんど。作中でも言われている通り、“特別なものは何も入っていない普通の料理”だが、だからこそ皆を安心させる不思議な魅力にあふれている。

 稽古に仕事に毎日忙しい舞妓たちが、屋形で普通の女の子に戻れるのは、キヨの作るホッとするような家庭的なごはんのおかげでもあるだろう。食卓を囲むシーンはいつもにぎやかで、見ているだけで楽しい気分になってしまう。

 また屋形にはキヨの幼なじみであり、彼女とともに京都にやってきた期待の新人舞妓・すーちゃんもいる。おっとり系のキヨとキビキビ系のすーちゃん、正反対な2人が織りなす、あたたかい友情も見どころだ。

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