8月13日から国内最大級の同人誌即売会「コミックマーケット100」(以下、C100)が、東京都・ビッグサイトにて開催された。同イベントが夏にオフライン開催されるのは、2019年の「コミックマーケット96」以来で、実に3年ぶりとなる。
イベント初日は台風8号の影響で激しい雨と強風に見舞われ、屋外のコスプレエリアはほぼ無人。参加者は室内のコスプレエリアやサークルスペース、企業ブースなどに足を運んでいた。そんな中、サークルスペースで一際注目を集めていたのは、コスプレイヤーの火将ロシエルさん。この日は狐をモチーフにしたオリジナルコスプレ姿を披露していた火将さんに、衣装へのこだわりや、コスプレを始めたキッカケなどについて話を伺った。
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――今回のコスプレのポイントを教えてください。
火将 「オリジナル」にこだわっていて、みんなが着そうな衣装は選ばず、売られている物をいつも改造して着ています。例えば、ドン・キホーテでコスプレ衣装を買ったら普通はそのまま着ると思うんですけど、私は(衣装を)被りたくないので、自分らしさを出すために切ったり縫ったりして、毎回改造をしています。自分だけの特性を出したいと思っているので、そこは誰にも負けないところですね。
――コスプレを始めたキッカケは覚えていますか?
火将 覚えています! 初めてお兄ちゃんから貰った誕生日プレゼントが「メイド服」だったんです。当時は趣味や特技が何もなかったので、新しいことを始めたいなと思ったときに「メイド服があるじゃん!」って、貰った1年後に思い出して着てみたらコスプレにどっぷりハマっちゃいました。
――なぜ「メイド服」(笑)。お兄さんに理由を聞いたことはありますか?
火将 怖くて聞けていないです(笑)。コスプレを始めてから10年以上経っているので、貰ったのは少なくとも10年は前ですね。
――10年のコスプレ歴の中で「よかった」と思うことを教えてください。
火将 キャラクターのコスプレをするときはすごくこだわるんです。眉毛はキャラクターによって色や形が違うので全部剃って、メークを研究するなどがんばった末に「本物だ!」って言われたときはすごくうれしいですね。
――眉毛は全部剃ってしまうんですね!
火将 2年前からグラビアを始めさせていただいて、眉毛を全部剃った状態で撮影したことがあるのですが、そのときは(眉毛を)描いただけだったので光が反射して眉毛がないように見えたんです。だから、今は生やしています。
――火将さんにとってコスプレとはどのようなものですか?
火将 自分を変えた変身アイテムです! ずっと引きこもりで、家族以外の人間とは一切しゃべられない暗い女の子だったんですよ。でも、お兄ちゃんからもらったメイド服によって「コスプレってすごく楽しいな」って気づきました。
――暗い性格だったのは意外です。
火将 コスプレでそのキャラクターになりきると「自分は明るい性格だったのかな」って脳が勘違いして、どんどんどんどん明るくなれたんですよ。だから、今は人間が大好きです!(笑)
■火将ロシエルさん公式Twitter
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■「コミックマーケット100」公式サイト
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