■実際に食べられる“見た目がすごい”海洋生物（桐谷さん ちょっそれ食うんすか!?）
ぽんとごたんだ氏の『桐谷さん ちょっそれ食うんすか!?』は、雑食系のグルメコメディ作品。食に対する好奇心が旺盛な女子高生・桐谷翔子が主人公で、言ってしまえばゲテモノ好きな女の子だ。
一般人は少々抵抗を感じるゲテモノ食材を豪快に調理して食べるという内容なので、『トリコ』や『ダンジョン飯』とは違い、扱っているのは現実世界で食べられている食材ばかり。だが、その中でも個人的に大きな衝撃を受けた食材が「オオグソクムシ」である。
作中では「構造的にはダンゴムシが一番近い」と説明され、見るからに“巨大な虫”のようなオオグソクムシのフォルム。もともと虫が苦手な人にとっては、食べる以前に視覚的になかなか厳しいものがある……。
なお、漫画内では片栗粉をつけて揚げた唐揚げと、チリソース和えに調理されていたが、とくに唐揚げのほうは“そのままの姿”なので完成品の見た目も強烈。作中でも「サソリ以来のインパクト食材だな…」と評されていたほどだ。
しかし、このオオグソクムシは実際に料理として提供するお店もあるらしく、けっこうおいしいとのこと。香ばしくて噛めば噛むほど味が出るなどと言われているので、興味のある方は実際に食してみてはいかがだろうか。
グルメ漫画の衝撃的な食材を紹介してきたが、現実に存在する食材、しない食材を問わず「どんな味がするのだろう……」と妄想をかき立ててくれるのは漫画ならではの面白さだ。このほかにも龍を狩って食べる『空挺ドラゴンズ』のような作品もあり、フィクションの世界に登場する衝撃的な食材はさらにバリエーションを増していくはず。今後どんなインパクトあふれる料理が登場するのか、グルメ漫画好きとしてはちょっと楽しみでもある。
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