グルメ漫画に登場した「衝撃的な食材」3選 『トリコ』『ダンジョン飯』『桐谷さん ちょっそれ食うんすか!?』中には世にも恐ろしい“グロ食材”も…!?の画像
アクションコミックス『桐谷さん ちょっそれ食うんすか!?』(双葉社)第2巻・書影より

 8月4日放送の『アメトーーク』(テレビ朝日系)は「グルメ漫画サミット」と題して、さまざまなグルメ漫画、料理漫画を特集。多くの芸人たちを魅了したように、いつの時代も“食”をテーマにした漫画は人気を博している。漫画で初めて知った、おいしそうな料理に「一度食べてみたい」と憧れた人も多いのではないだろうか。

 だが、中には「これを本当に食べるの?」と驚くような、いかにもヤバそうな食材を扱った作品も存在する。そこで今回は「現実に存在する」「しない」を問わず、個人的に衝撃を受けたグルメ系漫画の食材の数々を紹介していこう。

■オッサンの顔!? 世にも恐ろしいグロテスクな食材(トリコ)

 島袋光年氏の『トリコ』は、『週刊少年ジャンプ』(集英社)に連載されていたグルメ漫画。アニメ化されるほどの人気を誇った作品である。

 同作に登場する食材や料理のほとんどが架空のものだが、美食家のトリコが食べる料理にはおいしそうなものが続出。捕獲するのが難しい希少な食材で作られた料理は、その味の良さもさることながら、体に良い効能をもたらすものも存在した。

 だが、そんな『トリコ』に登場する食材の中でも“とびきりヤバい”と感じたのが「豆乳道」という食材だ。この豆乳道は猛獣という扱いなのだが、その見た目は妖怪の輪入道によく似た、まるで“オッサンの顔”のような異様な姿。しかも、しっかりと人間の言葉を話すあたりがえげつない……。

 そして、この豆乳道の目からは“豆乳”の涙があふれ、周りに漂う煙のようなものは“湯葉”だという。作中、この“オッサンの顔”をした猛獣から採れた豆乳と湯葉を用いた豆乳鍋がふるまわれ、「スープは濃厚だけどしつこくない」などと食レポされていたが、あのおっさんの顔を思い出すだけで食欲が消し飛びそうなインパクトがあった。

■ファンタジー世界ならではの驚異のフルコース?(ダンジョン飯)

 九井諒子氏の描く『ダンジョン飯』は、ダンジョン内部に登場するモンスターを料理して食べながらダンジョンを進んでいくという斬新な物語。不思議な生態を持つ魔物が相手だけに、当然ヤバい食材の宝庫だ。

 とくに驚かされたのが「動く鎧」を食べるというエピソード。作中、騎士のような鎧が襲ってくるのだが、その中身は空洞。鎧自体は普通の金属鎧という、いかにもファンタジー世界らしい不思議なモンスターだった。

 だが実はこの魔物、鎧の中に軟体生物が住み着き、それが鎧を動かしていたことが判明する。すると主人公のライオスは、この動く鎧の主を食べようと言い出す。鎧の中にいる軟体生物をひっぺがすと、まるで貝の身のような見た目をしていた。そこでパーティ全員が貝の殻を剥くように、鎧から軟体生物を取り出していくシュールな光景が描かれていた。

 こうしてできあがった料理が「動く鎧のドワーフ風炒め」「動く鎧の蒸し焼き」「動く鎧のスープ」「焼き動く鎧」と名づけられた、動く鎧のフルコース。

 あの不思議な軟体生物が貝だと思えばおいしそうにも思えるが、もとの動く鎧の姿を思い出すとやはり抵抗がある。そもそもライオスは、この動く鎧に一度殺されているのだ。どうしても不気味さが拭えない食材だった。

  1. 1
  2. 2