スラムダンク? 刃牙? 北斗の拳? 漫画キャラの「筋肉」の絵のうまさ・迫力に「感動した作家」ランキングBEST3の画像
画像は『グラップラー刃牙』第1巻(秋田書店)

 バトル漫画やスポーツ漫画では、鍛えられた肉体を駆使してそれぞれのキャラクターが熱い展開を繰り広げるが、彼らの鋼鉄のような筋肉を食い入るように見たことがある読者は少なくないはず。リアルだったりデフォルメされていたり、漫画家によって筋肉の描き方もさまざまだが、複雑な造形美を描き出すのは漫画家の技量が問われるところだろう。

 そこで今回は、10代から40代の漫画好き男性200人を対象にアンケート調査を行い、「筋肉を描かせたら一番うまいと思う漫画家」について聞いてみた。選ばれた作家の代表作品や、好きな筋肉ポイントなど、寄せられたコメントとともに特に意見の多かった漫画家をランキング形式で紹介したい。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)

■第3位 井上雄彦

 まず、全体の14.5%の票を集めて第3位に選ばれたのは『SLAM DUNK』や『バガボンド』で知られる井上雄彦氏。

 井上氏の代表作である『SLAM DUNK』は言わずと知れたバスケ漫画の金字塔。選手たちのシュート時の上腕二頭筋の描き方は「さすが」の一言に尽きる。選手たちの日頃の過酷な練習を想像させる無駄のない肉体は、運動部経験のある人なら誰もが憧れたのではないだろうか。

 流川楓に三井寿などスラッとした細マッチョタイプだけでなく、赤木剛憲や山王・河田のようなパワータイプのマッチョキャラまで幅広く描く井上氏。1998年から連載がスタートした『バガボンド』では宮本武蔵を主人公に剣豪たちの生き様を描いており、面相筆を用いた新たなタッチを生み出した。

 そんな井上氏を今回のアンケートで選んだ人からは、「汗も含めて、表現が大好きです」(27歳・男性)、「運動神経が良さそうな筋肉を描く天才だと思います」(31歳・男性)、「筋肉の繊維や筋まで繊細に描かれていて、コマとコマの間の肉体の動きを想像させる」(42歳・男性)、「桜木のような体になりたくて筋トレを頑張った」(28歳・男性)、「スラムダンクもいいけど、水墨画のようなバガボンドも好きです」(44歳・男性)というコメントが集まった。

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