子どもの頃の衝撃は大人になっても覚えているもので、多感な少年時代に夢中になって読んだ漫画について、ふとしたきっかけで当時の甘酸っぱい気持ちを思い出すこともあるだろう。幅広い作品で常に多くの読者を楽しませてきた『週刊少年ジャンプ』ではラブコメ作品だけでなく、バトル漫画やギャグ漫画にも魅力的なヒロインが数多く登場してきたが、あの頃夢中になったキャラクターは誰だっただろうか。
そこで今回は30代から40代の男性ジャンプ読者300名にアンケート調査を実施し、「当時初めてドキドキしたジャンプの女性キャラ」を1名挙げてもらった。さまざまなキャラについてコメントが寄せられた中、特に意見の多かったキャラを紹介したい。(アンケートサイト「ボイスノート」調べ)
■第3位 ゆきめ『地獄先生ぬ~べ~』より
まず全体の8.3%の支持を集めて第3位に選ばれたのは1993年から1999年にかけて連載された『地獄先生ぬ~べ~』のゆきめ。
原作・真倉翔氏、作画・岡野剛氏による漫画『地獄先生ぬ~べ~』は、小学校教師である主人公のぬ~べ~こと鵺野鳴介が「鬼の手」を用いて学校や町に現れるオバケや妖怪を退治する物語。ジャンルはホラーで、グロテスクで迫力のある妖怪の描写で読者を恐怖のどん底に叩き落としながらも、一方ラブコメの要素も人気で、ドキドキさせるサービスシーンが多かったことでも話題だ。ヒロインの一人であるゆきめは雪女で、ぬ~べ~のフィアンセを自称し執拗なアプローチが目立つ天真爛漫なキャラだった。
同作が誇るお色気要素の一翼を担った彼女。おもに30代の人に選ばれ、「当時小学生の自分にとって刺激が強かったから。中でもゆきめが好きでした」(34歳・男性)、「ひたむきに愛を向けているところがかわいかった」(32歳・男性)、「アニメも毎週見てましたが、今じゃ放送できないような内容だったように思います。大好きな作品でした」(41歳・男性)というコメントが寄せられた。『ぬ~べ~』のキャラからは、少数ながら童守小の生徒である稲葉郷子や細川美樹の名前を挙げる人もいた。