「たべっ子どうぶつ」に「ガリガリ君」も!世界がつながっている気がして嬉しくなる!? 漫画・アニメに出てきた「商品名そのままの食べ物」たちの画像
画像は『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。10years after BOX』Blu-rayより

 漫画やアニメに登場する店名や商品名は、ロゴが逆さまになっていたり一文字だけ変えられていたりと、たいていの場合は架空の店・商品となっている。それは商標権などの問題から逃れるためであろうが、中には実際に売られているそのままの商品が作中に登場することもある。

 普段から目にしている商品が漫画やアニメに登場すると、作中のキャラたちと同じ世界に生きているようでどことなくうれしくなるもの。そこで今回は我々が実際に買うこともできる、漫画・アニメに出てきた、現実と同じ「そのままの食べ物」を紹介したい。

■ボーヤ「たべっ子どうぶつ」ひとつどお?

 まずは荒木飛呂彦氏による『ジョジョの奇妙な冒険』から。同作に株式会社ギンビスから発売されているビスケット「たべっ子どうぶつ」が登場するのはご存知だろうか。

 第4部「ダイヤモンドは砕けない」で空条承太郎が広瀬康一とともに吉良吉影を追うエピソードで出てきたこのコマ。情報を入手するために訪れた「靴のムカデ屋」で、店主のおじさんが康一に「ボーヤ『たべっ子どうぶつ』ひとつどお?」とビスケットをすすめるのだ。しかもこのおじさんは、「ラクダは最後に食べるって決めてるからそれ以外なら何食べてもいいよ」というこだわりまで見せている。なおアニメ化の際はギンビスの協力もあって、パッケージも実際の商品そのままのものが登場した。

 第4部は架空の街である杜王町を舞台としたシリーズだが、ここは荒木氏の出身地でもある宮城県仙台市がモデル。実は仙台市には「むかで屋」という靴屋が実際にあり、作中の「ムカデ屋」はこちらがモチーフ。同作の“聖地”として、長らく多くのファンが訪れる人気のスポットとなっている。

 なお、第4部ではそのままの商品名で登場していたが、第3部「スターダストクルセイダース」でトト神のスタンドを持つ少年・ボインゴの手には「タベッコドーナツ」という、「たべっ子どうぶつ」をもじった商品が登場していた。

 続いては、芥見下々氏による『呪術廻戦』。物語の序盤の舞台は宮城県仙台市であるが、そこに訪れた五条悟がお土産にと「喜久水庵」で販売されている大福「喜久福」を購入する場面があった。

 地元民にとってはもともと愛される和菓子だったが、喜久福は同作をきっかけに全国的に広く知られるようになり、その後『呪術廻戦』とのコラボ商品も販売された。やわらかな大福の中に生クリームと餡が入った優しい甘さが特徴のこの商品。なお、五条のおすすめは「ずんだ味」とのことだ。仙台に訪れたら一度食べてみたいところだ。

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