夏休みシーズンが本格到来し、行動制限はないものの新型コロナウイルス感染症の感染拡大が続いている。「おこもり」需要が再び増加しつつある。
日本のNetflixでは、ドラマ以外の作品では『SPY×FAMILY』といったアニメが圧倒的に人気だが、「既に配信されている分は見尽くしてしまった」という方も多いだろう。
そこでこの記事では、ステイホームのお供として「海外でかなり人気なのに、日本ではまだあまり知られていない作品」を紹介したい。
■奇想天外SF『リック・アンド・モーティ』
『リック・アンド・モーティ』は2013年に発表されて以来、大人気のアニメだ。アルコール依存症でマッドサイエンティストのリック・サンチェスと、その孫のモーティ・スミスが繰り広げる奇想天外な大冒険が描かれている。
そもそも1985年の映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の科学者ドクとマーティをもじって名付けたキャラだけあり、SF作品のパロディやオマージュがふんだんに描写されている。その一方で小池一夫原作・小島剛作画の『子連れ狼』のパロディエピソードなど、日本に馴染み深い描写もある。
ほとんどすべてのエピソードが1話完結なのだが、1話20分ほどの中で、まったく飽きることのない破天荒な展開が大きな魅力だ。冒険の結果、自分たちが存在する世界を破壊してしまったリックとモーティが、自分たちが実験ミスで死んだ世界を見つけ、こっそり2人の死体を埋めて入れ替わるといったダークなエピソードもある。
ブラックジョーク満載の同作はIMDb(インターネットムービーデータベース)で10点中9.2点の評価を受けており、評価した48万人のユーザーのうち半数以上が10点を付けている。
現在、シーズン1から5がNetflixで視聴可能だが、8月12日に配信終了予定なので、早めに見ておきたい。