■全長100m越えの巨大な機体!花の名前をもつガンダム

 ここまでは一年戦争で活躍したRXシリーズだったが、最後は少しだけ時代が進む。初出はOVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』、『スパロボ』では『第3次スーパーロボット大戦』以降、多くのシリーズに登場した「RX-78GP03 ガンダム試作3号機デンドロビウム」もまた「RX-78」機体のひとつだ。

 ファンからは「ガンダムMAモード」を原型としているという説があがることもあるこの機体は、ガンダム試作3号機ステイメンが、「アームドベース・オーキス」と呼ばれる武器システムとドッキングした形態を指し、砲身を含めて最大全長140mの巨体を誇る。MAの攻撃力とMSの機動力を兼ね備えた機体として開発され、主人公コウ・ウラキの愛機となった。

『スーパーロボット大戦』では、作品ごとにまったく違う機体性能をもっている。『第3次スパロボ』などのいわゆる旧シリーズでは、版権作品の主人公が乗る最終決戦機体でありながら、そこまで優秀なユニットではなかった。強力なMAP兵器をもっているときもあったが、通常の運用は少々使い勝手が悪い印象だ。

 ところが『スパロボα』から始まるαシリーズでは待遇が一気に改善され、かなり強力な機体に仕上がっている。特に、『第2次スーパーロボット大戦α』からは、全体攻撃属性であるメガビーム砲の使い勝手がよかった。

 また、最強武器である「零距離メガビーム砲」は、原作でシーマ・ガラハウが駆るガーベラ・テトラを撃墜した技でもある。威力はもちろんだが、戦闘のアニメ演出は一見の価値がある。長らくシリーズへ登場していないデンドロビウム。最新グラフィックでの活躍に期待したいところだ。

 RX-78シリーズはいわゆる1stガンダムのイメージが強いが、ガンダムだけでも8号機まで存在するから驚きだ。試作ガンダムシリーズにもRX-78の血統は受け継がれ、ガンダムの存在を決定づけるものといえる。

 ちなみにガンダムMk-IIの型番は「RX-178」、ν(ニュー)ガンダムは「RX-93」だ。アニメでは型番までは登場しないが、そこに意外な設定が隠れていたりする。新しい楽しみ方のひとつとして、調べてみてはいかがだろうか。

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