■黒ひげの意味深な言葉は、いったい何を意味するのか?

 マリージョア編が終わりかけの956話に、50もの国々の代表が集まった世界会議のことを振り返るシーンがある。そして、その中にはサボの死を匂わせるニュースが世界中を揺るがす様子も描かれていた。

 サボの名を呼びながら悲しむ人々の反応があったあとに、黒ひげの様子も描写。彼は「おい野郎共、船出すぞ!!」「海軍に取られるぐれェなら、おれが貰っちまおう!!!」と叫んでいた。この黒ひげのセリフに、意味深なものを感じたファンは多いのではないだろうか。

 流れ的には、頂上戦争のときに白ひげの能力を奪ったように、黒ひげがサボの能力を奪いに行くように受け取れる。しかし「海軍に取られるぐれェなら」というからには、海軍にも死亡した者の能力を奪い取る方法があるということなのだろうか。

 それと同時に、そもそもサボは本当に死んだのか……という点も疑いたくなる。

 そのあたりの真実はいずれ作中で描かれるはずなので、黒ひげの言葉の真相が明らかになるときを心待ちにしたい。

■気になりすぎるシャンクスの言葉の「続き」

 マリージョア編の907話で描かれた世界会議のエピソード。その中には、世界政府の最高権力を持つ五老星のもとを、ルフィの恩人であり、現四皇の一角のシャンクスが訪れるシーンがある。

 五老星から「今は『世界会議(レヴェリー)』――立場上、君は政治に関わるべきではないぞ」「君だから時間を取った」と言われると、シャンクスは「――ある海賊について話が…」と切り出す。しかし、このシャンクスのセリフの続きは、いまだに描かれていない。

“シャンクスと五老星の関係”、“ある海賊とは誰なのか”……謎は深まるばかりだ。それにシャンクス自体、それなりに登場回数はあるものの、彼自身にも謎は多い。最終章でもっとも登場が期待される重要人物の1人なのは間違いないだろう。


 本記事では、個人的に気になっている意味深なセリフのシーンをご紹介したが、ほかにも謎めいた発言を残しているキャラは多い。休載後から始まる最終章では、これまでの謎が解き明かされることも含め、どのようなクライマックスを迎えるのか楽しみでならない。

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