■京都を舞台にした心温まる『であいもん』
続いては『ヤングエース』で連載中の浅野りん氏による同名漫画をアニメ化した『であいもん』。4月6日より放送が行われており、現在第10話まで配信されている。バトルも魔法もないけれど、やはりこういったじんわりくるアニメも各シーズン1つは見たい。
同作は、バンドで成功する夢を抱いて上京した主人公・納野和(CV:島崎信長)が、父の入院を知らされ実家の和菓子店・緑松を継ぐことになるというところから物語が始まる。だが店には跡継ぎ候補で看板娘の少女・雪平一果(CV:結木梢)が居候をしながら働いており……。
今年5月には老舗の和菓子店「紀の国屋」が突然の廃業を発表したことが話題となったが、このところ「若者の和菓子離れ」という話をよく耳にすることがある。それは洋菓子と比べて和菓子に触れる機会が少ないからではないだろうか。同作は京都を舞台にしたアニメで各エピソードには毎回見た目も麗しいおいしそうなお菓子が多数登場する。近くに緑松のようなお店がなくとも、和菓子への興味を持つきっかけにもなりそうだ。
また主人公の和の人の好さ、そして居候の一果とのやりとりも見ていて微笑ましい。大きな事件は起きないが、今から追いついても堪能できること間違い無しのアニメだ。