尾田栄一郎氏による漫画『ONEPIECE』の公式ツイッターが6月7日、『週刊少年ジャンプ』の6月27日発売号から7月25日発売号までの間、休載に入ることを発表。尾田氏による直筆のイラスト画像も公開され、「最終章もなるべく早く締められるように構成組み直したいしなー」「4週間! 呼吸を整える時間をください!」と最終章への準備期間に入ることが伝えられた。
最近の同誌では人気作の連載終了が続いており、原作・稲垣理一郎氏と作画・Boichi氏による『Dr.STONE』が今年3月7日発売号で最終回。さらには堀越耕平氏による『僕のヒーローアカデミア』も最終章に突入しており、芥見下々氏による『呪術廻戦』も作者自身が2年程度での完結を明言しているなど、現在のジャンプの屋台骨というべき連載作に終わりの兆しが見えている。
■『ルリドラゴン』は世代交代の中心となるか
そんな中、6月13日発売号でスタートした眞藤雅興氏による新連載『ルリドラゴン』が連載第1回目からツイッターでトレンドいりを果たすなど大きな注目を集めた。
眞藤氏は2016年に第109回トレジャー新人漫画賞を受賞した作家で、『ルリドラゴン』が本誌連載初作品。同作は増刊『少年ジャンプGIGA』に掲載され、YouTubeでのボイスコミックが累計200万回再生された読み切りが連載化された漫画。ある朝、突如頭に角が生えた少女・青木ルリが困惑しながら母に相談すると、「あんた龍と人間のハーフだから」と衝撃の告白を受ける。生えてしまったものは仕方がないと、とりあえず学校に行き日常生活を送るが、ドラゴン化したことをクラスメイトからからかわれたりと、とにかくユル~く物語が展開していく。このユルさがなんだか癖になるのだ。
ツイッターでも早くも話題となっており、「ゆるくてかわいくて読みやすい」「ジャンプにありそうでなかった作品」「ジャンプには珍しいけどかなり好き」「きららっぽい日常感で好きな作品です」といった反応があった。なぜ龍? お母さん爆弾発言したけど? みんな受け入れるの早! などなど1話めから確かにツッコミどころが数多くある作品だが、画力が高く、そういった展開も納得してまう、有無を言わせない説得力が感じられる。
この絶妙なゆるさの中、今後物語がどのような展開を見せるか23歳の新進気鋭の作者に期待がかかるところだ。