■作中ではそこまで強くなかった? 時間を止める超能力
ナメック星で“宇宙の帝王”と謳われるフリーザが増援として呼び寄せたのが、手下の「ギニュー特戦隊」。ベジータが恐れるほど高い戦闘能力を持つ5人組なのだが、その中の1人「グルド」はさまざまな超能力を持っていた。
そのグルドは、ナメック星でクリリンと悟飯を相手に戦闘した際、時間を止める超能力や、相手を金縛りにする超能力を駆使して二人を苦しめる。このうち日常生活で役立ちそうなのは、やはり時間停止の超能力だろう。
時間を止めている間は好きなことができる……とはいえ、この能力は使用者が息を止めている間しか発動しないという制約がある。
偶発的な事故を回避するときに便利そうだが、日常的に使うとなると100メートル走でズルしたり(大胆にやるとすぐバレそう)、ムカつく人の顔に落書きしたりと、あまりにもしょーもない悪事くらいしか用途が思いつかない。いや、おそらく善人が使えば、きっと日常的な良いことに活用できるはずだ……。
■孫悟空が披露した瞬間移動能力
孫悟空が、ヤードラット星で習得してきた「瞬間移動」も魅力的な技だ。悟空によると、行きたい場所にいる人を思い浮かべて気を感じとると、一瞬でその場所に移動できるという。逆に言えば、知っている人のいない場所には瞬間移動できないようだ。
作中、悟空は1万キロ以上も離れたカメハウスに瞬間移動し、移動した証拠に亀仙人のトレードマークであるサングラスを借りてくる場面があった。
ドラえもんのひみつ道具「どこでもドア」が欲しいと思う人なら、この悟空の瞬間移動はとても魅力的に感じることだろう。日常に置き換えたら、通勤、通学などにかかる時間と交通費を浮かせられる点は大きい。知り合いのいない場所に旅行などはできないが、単身赴任の方や遠距離恋愛中の方にもオススメしたい技である。
便利な用途を想像するだけでワクワクするが、残念ながら我々一般人には「気を感じとる能力」がないのが最大のネックと言えるだろう……。
漫画やアニメを見て、「こんな能力があったらいいのに!」と感じるのは人間のサガだろう。とくに『ドラゴンボール』の物語序盤は、便利な技や便利アイテムが多数描かれ、そこには夢とロマンが詰まっていた。あなたなら、どんな技を身につけたいだろうか。