■ビビと麦わらの一味

 物語序盤で大きな盛り上がりを見せたアラバスタ編のキーパーソンが「ネフェルタリ・ビビ」。アラバスタ王国の王女であるビビは、立場を隠して王国をおびやかす秘密結社に潜入する。その後、紆余曲折あって、海賊である麦わらの一味とアラバスタ帰国まで行動をともにすることに。

 無事、故郷であるアラバスタ王国まで送り届けられ、国の危機までルフィたちに救われたビビは、麦わらの一味のみんなから一緒に冒険しようと勧誘を受ける。麦わらの一味の船に乗りこめる最後のチャンスに現れたビビは、「冒険はまだしたいけど、私はやっぱりこの国を愛してるから」と、自分は一緒に同行できないことを告げた。

 そしてビビは「私はここに残るけど……!!!」「いつかまた会えたら、もう一度仲間と呼んでくれますか!!!?」と号泣。近くにいた海軍に王女ビビと海賊のつながりを悟らせないよう、麦わらの一味の全員が後ろを向き、無言で仲間の証である“左腕の×印”を見せてビビの言葉に応えていた。

 これは『ワンピース』史上に残る、最高に泣けるシーンの一つだが、このときビビとルフィたちが交わした約束は、いつか絶対に実現して欲しいと思うのは私だけではないだろう。

■シャンクスとルフィ

 ルフィが仲間を大切にするのは、彼にとっての憧れの人物・赤髪のシャンクスの影響が大きい。物語の第1話には、シャンクスが自分の左腕を犠牲にして幼いルフィを救うシーンがあったが、何よりも仲間や友だちを優先することが分かる感動的な場面だった。

 そのシャンクスの信念をルフィは身をもって感じ、最も大事にしているのは明らかだ。そしてシャンクスとの別れの場面で、ルフィはシャンクスが大切にしている麦わら帽子を預かる。そして、最後にシャンクスは「いつかきっと返しにこい」「立派な海賊になってな」という言葉を告げ、海に旅立っていく。

 このとき交わした約束を果たす場面がいつ訪れるのか待ちわびているファンは多いことだろう。頂上戦争編の中で、再会が期待されるシーンがあったが、そのときルフィは生死をさまよっており、シャンクスに気づくことなど当然できなかった。

 一方、ルフィの姿を遠目に見ていたシャンクスは「今会ったら約束が違うもんなルフィ」とつぶやいている。やはりルフィが海賊王になり、シャンクス超えを果たしたときが“約束のとき”なのかもしれない。


 このほかにも、ウソップとカヤ、チョッパーとDr.くれは、ルフィとサボなども、再会シーンが見たい人はきっと多いだろう。また、死んだと思われているキャラの中にも、実は生きていたというケースもあるかもしれない。再会の場面ではどのような感動が描かれるのか、そのときが来るのを楽しみに待ちたい!

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