1997年から連載がスタートし、コミックス全102巻の累計発行部数が全世界で4億部を超える尾田栄一郎氏の超人気漫画『ONE PIECE』(集英社)。
主人公ルフィが出会うキャラクターには、どの人物にも人情あふれるストーリーがあり、その内容がまた読者の胸を打ちます。またその一方で、震えてしまうほど悔しいシーンや残虐非道なキャラも描かれていて、読者に圧倒的な絶望を与えてきたエピソードも珍しくありません。今回はこれまでの『ONE PIECE』の中から、読者目線で「圧倒的恐怖を感じたシーン」を選んで紹介したいと思います。
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記事では本編のネタバレを含んでおります。原作未読の方はご注意ください。
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■ルフィが死んだ?クロコダイル戦
まずは初期のエピソードから。ルフィがグランドラインに入り、ルーキーとしてはじめて王下七武海に挑んだクロコダイル戦。この戦いでルフィはクロコダイルに串刺しにされてしまいます。
クロコダイルが周到に用意した「ユートピア作戦」によって内戦が起きてめちゃくちゃになってしまったアラバスタ王国。どこまでも非道で冷徹なやり方にルフィはブチ切れ、格上だったクロコダイルに立ち向かいますが、この頃覇気を覚えていなかったルフィの攻撃は、スナスナの実の能力の前にまったく歯が立たず。ボコボコにされ、最終的にクロコダイルの左手のフックに、胸を貫かれて倒れてしまいます。当時敵であったロビンに助けられ、なんとか一命を取り留めましたが、ミホークに続いて出会った七武海であるクロコダイルの圧倒的な強さに多くの読者が絶望を感じたのではないでしょうか。
また、クロコダイルに首を絞められて水分を奪われてしまったルフィ。そのときにミイラのような表情の怖さは忘れられません。