■国を好き勝手に翻弄した、ヒドすぎる元・国王
大好きなチョッパーが大号泣し、筆者もつられて号泣してしまったDr.ヒルルクとの切ないエピソードが描かれた「冬島編」。このときの悪役として登場したのが、ドラム王国の元国王・ワポルです。
ドラム王国の国王だったワポルは、先代に甘やかされて育ったこともあり、自分のことを第一に考える身勝手な性格。国民を苦しめる圧政を敷いた上に、国王直属の「イッシー20」という医師団を設立。それ以外の医師をわざわざ追放し、医療を独占して国民を服従させようとしました。
また、過去には世界会議の席でアラバスタ国王のネフェルタリ・コブラから身勝手な態度を叱責されたワポル。そのことを恨んだワポルは、道端で出会ったアラバスタの幼い姫・ビビの顔面を偶然を装って殴り、憂さ晴らしをするというクズっぷりを披露しています。
そんなワポルは、黒ひげ海賊団がドラム王国を襲った際には、国民を置き去りにしてあっさりと逃亡。ほとぼりが冷めてからドラム王国に戻ってくる厚顔無恥ぶりで、医師としての良心につけこんだ卑劣すぎる罠を張ってDr.ヒルルクを消そうとしました。
この「冬島編」はチョッパーとヒルルクの心温まる物語があっただけに、とくにワポルの非道さが際立つ結果になったのかもしれません。