尾田栄一郎氏による国民的人気マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』(集英社)はコミックス100巻を突破し、テレビアニメのほうもついに1000話を突破するなど、その勢いはとどまるところを知りません。
その作中には数え切れないほどたくさんのキャラクターが登場。主人公のルフィたちの前に立ちはだかる敵キャラもバリエーションに富み、さまざまな個性あふれる悪役キャラクターが登場してきました。
今回はそんな敵の中でも、読者目線で絶対に許せないと感じたキャラクターをピックアップしてご紹介したいと思います。
※以下の内容には『ワンピース』のストーリーの要素を含んでいます。コミックス未読の方や、ネタバレが気になる方はご注意ください。
■許したくない! エースを殺した赤犬
悪人かどうかはさておき、「許せないキャラ」と聞いて真っ先に思い浮かんだのが、あのエースを殺した赤犬(サカズキ)です。
白ひげ海賊団の2番隊隊長になったエースは、同じ2番隊隊員の黒ひげ(マーシャル・D・ティーチ)が友人のサッチを殺して逃走したことに激怒。黒ひげを追いかけて航海に出ます。しかし、エースは黒ひげに敗れたあとに海軍に捕まり、処刑されることに。エースを助けようとする白ひげ海賊団らと海軍が激突する、いわゆる“頂上戦争”が勃発しました。
そしてルフィや白ひげ海賊団の仲間たちが、処刑台からエースを救出。彼は助かったはずでしたが、赤犬が消耗しきったルフィを狙って拳を振り上げると、義弟を守るようなカタチでエースが間に割って入ります。
赤犬の拳に体を貫かれ、マグマグの実の力で内臓を焼かれたエース。己の死を悟ったエースは、最後に感謝の言葉を残してルフィの目の前で息絶えました。
このシーンを最初に読んだとき、あまりの衝撃で言葉を失った記憶がよみがえります。赤犬の、上から目線で白ひげ海賊団をバカにするような発言や、白ひげのことを「敗北者」呼ばわりしたことなど、エースが怒るのも当然です。それに加えてエースを死に追いやった人物ということで、個人的には絶対許せない人物の筆頭です。