■第2位『ふしぎ遊戯』
第2位(16.5%)に選ばれたのは『ふしぎ遊戯』。
渡瀬悠宇氏による漫画作品で、主人公とその友人が異世界に飛ばされ、四神を守護神とした国の巫女となって仲間を集めていくストーリー。1995年4月から1年間にわたってアニメ化され人気を集めた作品だ。
仲間たちはそれぞれ中国の占星術で用いられた二十八宿の名前を冠しており、鬼宿(たまほめ)、星宿(ほとほり)など、いずれもかなり難読なのが特徴。前述のとおり30年前に少女漫画誌で連載がスタートした作品ということもあり、今回のアンケートでは40代の女性からの票が目立った。
朱雀の巫女となった美朱と、敵対する青龍の巫女となった唯の悲しいすれ違いと戦いの数々はどれも手に汗握るシリアスな展開だった。この作品をきっかけに星宿(せいしゅく)に興味を持ったという人も多いのではないだろうか。
■第1位『幽☆遊☆白書』
そして圧倒的な第1位の得票数(28.0%)を集めたのは、漫画『幽☆遊☆白書』。
冨樫義博氏による作品で、作中では浦飯幽助たちが人間界を守るために迷宮城に突入した際、四聖獣として朱雀・青龍・白虎・玄武が登場。幽助一行の前に立ちはだかり、それぞれと1対1の勝負を行った。
人型だったり獣の姿だったりと個性豊かな四聖獣と、まだこの時点ではそれぞれの魅力が深くは語られていなかった幽助一行。個性のぶつかるバトルで、四聖獣編からキャラクターたちの個性がより鮮明になった。『週刊少年ジャンプ』での連載作ということで40代の男性の意見が目立ったが、アニメ化されたことで女性ファンも多い同作。特に朱雀は幽白屈指のイケメンキャラで、アニメでは飛田展男が声優を担当。今回のアンケートでは当時のアニメについて女性ファンからの意見も多数寄せられた。
「四神」の名を冠したキャラクターは、『幽☆遊☆白書』のように四天王のようなポジションになることも多い。日常生活の中で朱雀・青龍・白虎・玄武と聞くだけで、懐かしい気持ちになる人も多いのでは?