諫山創氏原作の人気漫画『進撃の巨人』。4月3日深夜にNHKにて放送されたアニメ最終章「The Final Season」のパート2の最終話では、完結編が2023年に放送されることが発表された。
この日放送された第87話「人類の夜明け」では、回想シーンでエレンが地ならしにいたるまでの経緯が明かされ、彼が仲間を大切に思う気持ちを再確認させられた。11年7か月にわたった漫画連載は2021年4月にすでに終了しているが、いよいよアニメもクライマックスに突入。コミックスに換算すると残り2巻分ということで、少しさみしい気持ちになっている人もいるのではないだろうか。
本編では引き続き容赦のない展開が続きそう。そこで今回は、悲壮感漂う今だからこそ振り返りたい『進撃の巨人』の世界に登場するインパクトのある巨人たちを紹介したい。
『進撃の巨人』のアイコンともいえる存在の巨人。やはり人間を食べる恐ろしい外見・描写のものが目立つが、中には少しファニーなものやかわいい巨人たちもいる。また、巨人のビジュアルには作者の諫山氏の遊び心も満載だ。
■衝撃的だった「奇行種」の登場
まずは「奇行種」。捕食対象である人間を無視したり、巨人は基本的にゆっくりと歩いて移動するのに対して「奇行種」は突然走り出したりと、予想外の行動をとる巨人を指す。印象的なのは、やはりコミックス2巻に登場した奇行種だろう。
ひじを曲げた独特の走り方で登場し、壁に激突しながらこちらへ向かってくる奇妙な動きが印象的なこの奇行種。一度見たら忘れられない、いわゆる「女の子走り」のような動きをマネしたことのある人も多いのでは? 実際に、木村拓哉と工藤静香の長女・Cocomiも2021年2月、自身のインスタグラムのストーリーでこの奇行種のモノマネを披露している。
■ミケを残酷に食い潰した“目クリクリ”巨人
衝撃的な外見と行動で読者に忘れられない印象を植えつけた巨人もいる。9巻には、小さな体に見合わずかなり大きくクリクリした瞳を持つ巨人が登場する。
この巨人は、おとりとして残ったミケ分隊長が空中から落ちてきたところをキャッチ。獣の巨人の「待って」という命令に従わずにそのまま彼を捕食しようとしたので、獣の巨人に頭を握りつぶされてしまう。
この後結局巨人たちにむさぼり食われてしまうミケの死亡シーンが強烈なエピソードだが、この巨人のビジュアルの衝撃もなかなかなもの。大きい巨人に飲み込まれるならいざ知らず、小さな巨人に少しずつ噛みちぎられながら死ぬのは絶対に避けたいところだ。
『進撃の巨人』の原作漫画が最終回を迎える直前、漫画アプリ「マガポケ」では最終回カウントダウン企画の一つとして「“裏”人気投票企画『巨人人気投票』」を開催しており、このミケを食べた目がクリクリの巨人が堂々の1位に。恐ろしい場面で登場した巨人ながら「巨人フェチになったのはこの子がきっかけ」「選んだ理由はかわいいから!」などファンの熱いコメントが寄せられていた。