■鉄血の錬金術師

　アメストリス軍の軍人、バスク・グラン准将の二つ名は“鉄血”。さまざまな武具や銃器の錬成を得意にしている錬金術師で、アレックス・ルイ・アームストロングをも上回るほどの筋骨隆々とした巨大な体、そしてスキンヘッドと独特のヒゲが特徴。常に前線に立つ勇猛果敢な軍人で、部下からも慕われていた。

■紅蓮の錬金術師

　“紅蓮”の二つ名、そして爆弾狂の異名を持つゾルフ・Ｊ・キンブリー。一つに縛った長い黒髪と、大胆不敵な笑みが印象的。左右の手に錬成陣のタトゥーを刻んでおり、手のひらを合わせることで、空気中の物質を爆弾性のものに変換し、爆発させる。

■銀の錬金術師

　最後に紹介するのは銀の錬金術師、ジョリオ・コマンチ。鋼のエドワードに対して、“銀（しろがね）”の二つ名を持つ国家錬金術師だが、その正体はシルクハットに白ひげがトレードマークの老人。ゾルフ・Ｊ・キンブリーと同様に、両手に錬成陣のタトゥーを刻んでおり、手のひらを合わせることで刃物を錬成して攻撃する。軍では、コマンチじいさんの愛称で親しまれていたが、彼のあまりにもあっけない最期を思い出すと切ない気持ちになってしまう。

　２０２２年５月と６月に公開される実写版映画『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー／最後の錬成』では、２０１７年に公開された前作に引き続き、“鋼の”は山田涼介さん（２８）、“焔の”はディーン・フジオカさん（４１）が演じる。さらに新キャストとして、“豪腕の”は山本耕史さん（４５）、“紅蓮の”は山田裕貴さん（３１）に決定している。スクリーンで戦う、実写版“国家錬金術師”たちの姿にも注目したい。

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