鋼、焔、剛腕…『鋼の錬金術師』に登場した国家錬金術師たちの“二つ名”いくつ覚えてる? 中二心をくすぐる要素を振り返るの画像
画像は『鋼の錬金術師』(スクウェア・エニックス)第1巻・書影より

 実写映画の続編が2部作で連続公開されることが発表され、再び大きな注目を集めている『鋼の錬金術師』(スクウェア・エニックス)。通称“ハガレン”と呼ばれる本作は、人体錬成と呼ばれる禁忌を犯したエルリック兄弟が、その代償に失ったものを取り戻すべく「賢者の石」を求めて旅をする物語だ。スクウェア・エニックスが発行するコミックスの中では歴代最高記録である、世界累計発行部数8000万部を突破。完結後もなお世界中で愛され続ける、荒川弘氏による不朽の名作である。

 タイトルにある通り、“錬金術”がキーとなっている本作。作中には数多くの錬金術師たちが登場するが、国が定めた試験や精神鑑定をクリアした錬金術師は“国家錬金術師”と呼ばれる公務員になれる。そして国家錬金術師になると、研究費の支給や特殊文献の閲覧許可、軍において少佐相当官の地位、さらに国家錬金術師の証である「銀時計」と「二つ名」が与えられる。

 主人公のエドワード・エルリックは、これらの特権を得るために国家錬金術師になった。義手と義足をつけていることから「鋼」の二つ名を与えられたエドワードは、以降「鋼の錬金術師」を名乗るようになる。

 軍の関係者からはエドワードではなく、“鋼の”と呼ばれることもしばしば。つまり、二つ名とは、国家錬金術師にとっては本名と同じくらい重要な名となっている。そこで今回は、荒川弘氏によるコミックに登場した錬金術師たちの“二つ名”に着目していきたい。

■焔の錬金術師

 まずは“焔”の二つ名を持つロイ・マスタング。アメストリス軍に所属する国家錬金術師で、階級は大佐。二つ名の通り、火を自在に操る錬金術を得意とし、錬成陣が描かれた手袋で指を鳴らし、その摩擦によって火花を起こして点火する。錬金術は、のちに彼の部下となるリザ・ホークアイの父親に師事して学んだ。

■豪腕の錬金術師

 豪腕の錬金術師こと、アレックス・ルイ・アームストロング少佐。マスタング大佐と同じくアメストリス軍に所属する国家錬金術師で、“豪腕”の二つ名の通り、鍛えあげられた筋肉隆々の肉体を持つ。錬成陣が描かれた手甲で武器を錬成しつつ、時には相手を殴りつけるというパワータイプの錬金術師だ。

■綴命の錬金術師

 “綴命(ていめい)”の二つ名を持つのが、ショウ・タッカー。合成獣を研究する国家錬金術師で、いかにも気弱なおじさんといった雰囲気の人物だ。しかし、彼は恐ろしい本性を秘めており、自分の研究のためにとてつもない非人道的な行為を行った。「君のような勘のいいガキは嫌いだよ」というセリフを残したことでも知られる。

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