■飛信隊を追放した尾平に信が熱く語るシーン
泣けるシーン満載の漫画『キングダム』の中でも、個人的に最も“涙腺崩壊”したシーンがこちら。信が尾平に飛信隊と大将軍への思いを語るシーンである。
魏国との黒羊丘の戦いで、桓騎軍と供に戦場に出た飛信隊。同郷で最古参の一人の尾平は桓騎軍の兵にそそのかされ、敵国の村人から略奪した腕飾りを懐に入れてしまう。
略奪を嫌い桓騎軍の行為に激怒した信だったが、自らの隊員である尾平も収奪した戦利品を手にしていたことを知ると、尾平を殴り「二度と戻ってくるな」と突き放した。
「俺は普通の人間なんだ」と泣く尾平。失意のうちに歩いている時、桓騎軍の兵が信のことを「“器”がアリみてェに小せェ!」と嘲笑しているのを聞く。「(信は)器がでけェから盗みも犯しももやんねェんだバカヤロォ」と立ち向かったが、半殺しの憂き目に遭った尾平。
目を覚ますと、傍らには信がいた。「お前達まで青臭ェってバカにされてるのも、色々我慢させちまってるのも分かってる。でもそこは譲りたくない」と信。「誰よりかっこいい天下の大将軍に……俺は本気でそういう将軍になりたいと思っている」「そして……飛信隊もそういう隊でありたいと思っている」と強い決意を語った。
周りで聞いていた飛信隊の隊員たちも男泣き。最後に、尾平は涙で顔をぐちゃぐちゃにしながら飛信隊への思いを語るのだが、ここはぜひ本編を読んでもらいたい。飛信隊と一緒に号泣すること請け合いの感動シーンである。
この記事を書いている間にも何度も泣かされた『キングダム』の“涙腺崩壊シーン”。4月9日に放送が始まる第4シリーズにも期待したい。