1984年から1995年にかけて『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載された鳥山明氏の傑作『ドラゴンボール』。全42巻にも及ぶ長編作品なので、作中の時間経過でキャラクター同士の関係性も変化。結婚して夫婦になったキャラクターもいる。
中でも印象深いのは、ブルマとベジータのカップル。ブルマはヤムチャと交際していた時期もあったが、いつの間にかベジータとの間に子どもが誕生。ちなみに二人は結婚していないとの説明があったので、事実婚のような関係なのだろう。
作中ではベジータの親バカなシーンが描かれたり、悟空がブルマをダシに老界王神を利用しようとしたときに怒ったりと、思ったよりもブルマたちを大事にしている様子。とくに魔人ブウ戦でベジータが自爆を行う直前、「トランクス……ブルマを…ママを大切にしろよ……」と告げたシーンは忘れられない。
そんなベジータとブルマの関係性は、アニメ版『ドラゴンボール超』の中でも頻繁に描かれている。そこで今回は鳥山明氏の原作コミックにはなかった、ベジータの愛妻家ぶりが見える4つの場面をピックアップしてみた。
■怒りのあまり破壊神に歯向かう!
アニメ版『ドラゴンボール超』で破壊神ビルスが地球にやってきたときのこと。ビルスの持つ力は圧倒的で、少しでも怒らせたら地球などカンタンに破壊されてしまう。そのことを知るベジータは、へりくだってビルスを接待した。
しかし、そんなことを知らないブルマは、ビルスが自分の誕生パーティーをめちゃくちゃにしたことに激怒。勢いでビルスに平手打ちをしてしまう。これに怒ったビルスは、ブルマのほほを叩き返した。
吹っ飛んで気を失ったブルマを見たベジータはガマンの限界に。「俺の……俺のブルマに何しやがる!」と絶叫すると、超サイヤ人3になった悟空すら子ども扱いした破壊神ビルスに殴りかかった。
もちろんビルスとベジータの間には実力差がありすぎるため、ベジータの猛攻は通じなかったが、ブルマのために圧倒的強者に立ち向かったベジータの夫婦愛が感じられる場面だった。