今も昔も老若男女に大人気の『週刊少年ジャンプ』(集英社)。『ドラゴンボール』や『ONE PIECE』など、日本の漫画史に残る名作を多く残しているが、『北斗の拳』では人間がグチャグチャに爆発したり、『封神演義』では人肉がハンバーグにされる様子がポップに描かれたりと、感動的な物語が描かれる一方で子どもたちに衝撃を与える「エグい」残酷表現も多かった。大人になった今でも思い出してはゾッとするシーンが何かしらあるのではないだろうか。
それはもちろん現代の作品でも変わらず。現代の子どもたちが将来懐かしく語りそうなトラウマシーンが数多く描かれている。
※ ※ ※
記事では『鬼滅の刃』『呪術廻戦』『チェンソーマン』についてのネタバレを含んでおります。未読の方はご注意ください。
※ ※ ※
吾峠呼世晴氏による漫画『鬼滅の刃』では、物語のラストパートにあたる無限城での戦いで、一般の鬼殺隊員ばかりでなく多くの「柱」と呼ばれる実力者たちが犠牲となる。中でも準ボスである上弦の壱・黒死牟へは霞柱・時透無一郎、風柱・不死川実弥、岩柱・悲鳴嶼行冥の3人の柱に加え、炭治郎の同期の剣士の不死川玄弥の四人で応戦。作中でも一、二を争う過酷なバトルとなった。
この戦いで命を落としたのは、柱の中でも最年少の時透と玄弥。玄弥は胴体を両断された状態でなんとか生き延びるが、最終的には上半身を縦に真っ二つにされ帰らぬ人となった。
そして時透は戦いの序盤で片腕を切り落とされ柱にはりつけにされる。そしてその後決死の覚悟で黒死牟に刃を突き立てた際には足まで切断。最終的には、刃を突き立てたままの状態で胴体を泣き別れにされ、一同が黒死牟に勝利したときにはすでに彼は亡くなっていた。執念と意志の強さを見せた2人の立派な勇姿には涙が出るが、よりによってなぜまだ若いこの2人がこんなグロテスクな死に方を……とショックを受けた人も多いのではないだろうか。