『宇宙戦艦ヤマト』アニメ史に例を見ない斬新すぎた“設定変え”の妙技! ガミラス人・デスラー総統が“みるみる青に変化”した第11話の衝撃の画像
画像は『宇宙戦艦ヤマト』DVD MEMORIAL BOXより

 漫画やアニメの中でたびたび行われる物語途中からのキャラ変や設定変更。おもにストーリー都合やテコ入れによるもので、前者で有名なのは『ドラゴンボール』の主人公・孫悟空が実は異星人(サイヤ人)だったということや、野球漫画の『ドカベン』が当初は柔道漫画だったというもの。後者では、カードバトルへの切り替えで打ち切り寸前から超V字復活を果たした『遊☆戯☆王』や、アニメ第1期の『ルパン三世』が挙げられる。『ルパン三世』は原作踏襲の渋い大人路線でスタートしたが、低視聴だったため、今のようなエンタメ路線に変更されたという。

 これらの作品は分かりやすい変更で読者や視聴者も察しているものだったが、中には実に巧妙に変化した作品もある。今回はその1つとして、意外と知られていない『宇宙戦艦ヤマト』におけるガミラス人の劇的ビフォー、アフターを紹介していきたい。

■第11話「決断!! ガミラス絶対防衛戦突入!!」どぎもを抜く演出

『宇宙戦艦ヤマト』は1974年初放送の古いアニメだが、デスラー総統率いるガミラス人のことは“青い肌の異星人”と言えば分かる若い人も多いだろう。青色であることを除けば地球人と容姿に違いはなく、これは2012年に公開されたリメイク版『宇宙戦艦ヤマト2199』でも変わらず、分かりやすいガミラス人を表す記号にもなっている。

 ところがこのガミラス人、最初は地球人の登場人物と同じ色で描かれていたのだ。では、いつどこでガミラス人はあの青ざめた色に変わったのか? これはけっこう衝撃的で、第11話「決断!!ガミラス絶対防衛戦突入!!」の冒頭シーンに答えがある。

 第10話までは、たしかに少し土色っぽい色だったガミラス人だが、第11話が始まってすぐ、デスラーが長い絨毯の上を歩き玉座に着いたとき、いつの間にか青へとカラーチェンジが完了しているのだ。いったいここで何が起こったのか? 巻き戻して確認してみると……。

 シーンが始まり、ガミラス帝国中央作戦室に入ってくるデスラー。このとき顔はフレームアウトしていて確認できないが、絨毯横に居並ぶ臣下たちはすでに青色に染まっている。そしてデスラーはというと、妙に黄色がかった照明が当たる中を悠然と闊歩し、照明が薄くなるにつれ、じわじわと青く現れだしていく。

 時間にしてわずか数秒の出来事で、照明を抜け、玉座に着いたときにはおなじみの青い肌になっているのだ。ついでに茶髪だった髪も金髪に変化しているが、このとき、リアルタイムで指摘したファンはどれぐらいいたのだろう。言われて気づくアハムービー。見事に視聴者の脳をだます作り方だ。これ以降、ガミラス人は青色で描かれ続けることになる。

  1. 1
  2. 2
  3. 3